実力か不正か? 1986年ソウルアジア大会のボクシングは12階級全てに韓国が金メダルを獲った
10月3日、仁川アジア大会ボクシングの男子ライトフライ級で韓国の申種勲が、バンタム級では咸相明が金メダルを獲得した。
ボクシングで韓国選手が金メダルを獲得したのは2002年の釜山大会以来12年ぶりとなる。
申種勲は、顔中にアザができる程パンチを食らい、相手のフィリピン選手の勝利か誰もが思われていたが、判定の結果は申種勲の勝利となった。
つい先日はインド対韓国の女子ボクシング試合の判定に不服だとしてインドの女子選手が銅メダル受け取り拒否をしたばかりだ。
この試合に対してフィリピン・ボクシング協会のリッキー・ヴァルガス会長は「韓国相手に勝つことは不可能だ」とコメントした。
韓国開催の大会の試合の判定での不明瞭さを、今回初めて目にする方もあるかもしれない。
が、この程度のことは毎回起こっている。
その始まりは1986年ソウルのアジア大会のボクシングだった。
韓国は全12階級全てで金メダルを獲った。
ナショナルチームが参加するボクシングの競技会で、一つの国が全階級制覇するなど常識的にあり得ない。
当時ももちろん、審判の買収が取り沙汰されていたが、今と違いネットなるものはない時代。一般の人が、映像を確認することまどできない。
新聞もソウル五輪を2年後に控えた韓国に遠慮がちな扱いをした。
メディアの沈黙が、こうした傾向を現在まで続かせている要因となっている。
下記の金メダリストの内、ひとりだけプロ転向後に世界王者になった選手がいる。バンタム級の文成吉だ。
WBA世界バンタム級およびWBC世界ジュニアバンタム級の2階級制覇を達成している。
*1973年にスイスのローザンヌで開催された世界柔道選手権大会において、日本は全階級を制覇したことがある。が、この当時の世界柔道は、無差別級を含む6階級に各国2人の選手が出場できるシステムだった。