世界バレーの謎
イタリアで女子の世界バレー選手権が開催中だ。
と言っても全日本は2次リーグで敗退、7位タイで競技を終了している。
前回大会の4年前は、日本開催で3位に入り、32年ぶりの銅メダルを獲得と騒がれた。
今年のテーマは「世界一にチャレンジ」ということだったが、1次リーグに中国にフルセットで敗れたことが致命傷となりメダル争いに加わる前に姿を消した。
独占放送権を持つTBSは、夕方から23時頃までアジア大会の中継をし、ニュース23を挟んで午前零時頃から世界バレーの日本戦を生中継するというスケジュールを取った。
そう。
イタリア開催であるにも関わらず日本時間の0時前後、イタリア時間の17時前後から、連日日本の試合があったのだ。
唯一の例外は対イタリア戦。この日のみは午前3時から(イタリア時間の20時から)の試合だった。
日本時間の0時であれば、深夜や昼間に比べれば見てくれる人も多いだろう。
試合時間が約2時間として、終了時刻は午前2時頃。
毎晩付き合うのは無理としても、対戦相手によっては起きている、という人もいたのではないか。
フジテレビの藤山太一郎氏は、大会期間中にこういったツイートをしている。
次は10月1日水曜にクロアチア戦。夜中3時からはキツい!笑。次の日のドイツ戦はまた夜12時。4日土曜日に勝負のイタリア戦がまた夜中3時、5日は夜12時からドミニカと。鈴鹿、寝れないじゃん!
— 藤山太一郎 (@taichirow) 2014, 9月 28
ラッキー!明後日のクロアチア戦も24:00からになった!
— 藤山太一郎 (@taichirow) 2014, 9月 29
要するに1次リーグの17時から試合というのはもちろん、2次リーグ以降はもTBSの意向で開催国のイタリア戦以外は、試合時間は動かせたという事。
フジテレビの人がなぜTBSの事情をツイートするかというと、来年はW杯バレーがあり、フジが中継をする。
TBSとフジテレビはバレーボールでは映像を貸し借りするなどの友好関係にあるのだ。
開催国イタリアは常にイタリア時間の20時から試合開始。
おそらくは、イタリアでもこのくらいの時刻がゴールデンタイムで、テレビ観戦がしやすい時間なのだろう。
一方で、アジアから参加した4か国の中で唯一3次リーグに駒を進めた中国は、午前10時半からの試合もあれば20時からの試合もあった。
コンディション作りには苦労しただろう。
けれどもこれが普通の海外での大会だ。