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June 01, 2015

陸上100mで、蘇炳添(中国)が9秒99

2021年の世界陸上を開催する米オレゴン州ユージンで行われたプレフォンテーン・クラシック男子100mで25歳の蘇炳添(中国)が9秒99(追い風1.5m)をマークして3位に入った。中国選手が10秒を切ったのは初めてのことだ。

現在の陸上100mのアジア記録は、フェミセウン・オグノデ(カタール)が昨年9月の仁川アジア大会で出した9秒93。
2番目は同じカタールのサミュエル・フランシスが2007年に出した9秒99。
が、このカタール国籍の2人は、ともにナイジェリアから国籍変更した選手である。

純粋なアジア選手による100m9秒台は、今回の蘇炳添が初めてという事になる。
中国には2013年のモスクワ世界陸上の予選で10秒04の中国タイ記録を、準決勝で10秒00の当時の中国新をマークした張培萌もいる。
このときの張培萌は、同タイムの選手に着差ありで敗れて決勝進出を逃すという、おまけまでついた。

日本対中国の短距離は、今はやや中国がリードか?
9月の仁川アジア大会の400mリレーでも中国が37秒99のアジア新で優勝。
日本チームが、2007年大阪世界陸上5位入賞した際の38秒03の日本記録、アジア記録を超えた。
桐生が参加せず、山県、飯塚、高平、高瀬で組んだ日本は、38秒49で2着に敗れている。

しかも、この仁川のリレーを日本陸連の科学委員会が解析すると、選手が1人で走っている区間よりも、バトンの受け渡し区間で中国に差をつけられていることが判ったと言う。
言わば、日本が長年お家芸としてきたバトンパスも、現在は中国に負けているということだ。

 

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