全滅寸前 韓国のリオ五輪男子球技 残るはサッカーだけ
カタールのドーハで行われていた男子ハンドボールのリオデジャネイロ五輪アジア予選。
優勝はカタールで、初の五輪出場権を得た。
2・3位にはイランとバーレーンが入り、それぞれ来年行われる世界最終予選の出場権を獲得した。
3位決定戦で、バーレーンに敗れた韓国は4位となり、リオ五輪出場はかなわなかった。
韓国男子のハンドボールには、輝かしい歴史がある。
地元開催のソウル五輪では銀メダルを獲り、以後、中東の笛の影響でアトランタ五輪(1996年)こそ五輪出場はならなかったが、シドニー五輪以降4大会連続で五輪出場を果たしていたが、ついに今回、リオ五輪で途切れることになった。
韓国男子の不調はハンドボールに留まらない。
バレー、バスケット、ホッケー、水球、ラグビーの出場権を落とし、残るはサッカーだけ。
もし、サッカーを落とすようなことがあれば男子球技は全滅となる。
ソウル五輪開催が決まったのが1981年。
以降、球技においてアジアで圧倒的な存在感を誇ってきたのが韓国である。
前門の韓国、後門の韓国とまで言われ、日本の球技の五輪出場に立ちふさがってきた。
例えば2000年のシドニー五輪。
韓国が出場を果たした球技は
バレー男子、女子、ホッケー男子、女子、バスケット女子、野球、ハンドボール男子、女子の8種目。
男子ホッケーは銀メダル獲得というおまけも付いた。
このとき日本は、サッカー男女と野球しか五輪出場を果たせなかった。
なぜ韓国の競技力が落ちているのか。
ハンドボールでリオ五輪出場を決めたカタール。
先のエントリーでも、カタールは帰化選手を集めた世界選抜チームであると書いたが、朝鮮日報によるとメンバー16人のうち、帰化選手が15人だったという。
中東諸国がオイルマネーで球技強化しているのは間違いない。
元々体格に優れ、人口も多いイランも急速に球技の強化を図っている。
一方、こういった要素もある。
2008年北京五輪の男子バレーは、日本が16年ぶりの五輪出場を果たした。
韓国は人口5000万人、仮に長身の人現われる割合が日本と同じだとしても、絶対数は日本に比べ少ない。
すると、一度五輪出場を果たせないと、その競技をしようとする人材が他競技に回ってしまうのではないか。
北京五輪以降の韓国の男子バレーを見ていてそう思った。
かつてはウィングスパイカーに200㎝の左利きの選手を揃えるなんて芸当をしていたが、今は明らかにそんな余
裕がない。
サッカーのリオ五輪予選は、来年1月10日からカタール・ドーハで開催される。
今回はAFC U-23選手権と予選を兼ねたセントラル方式だ。
16カ国が参加し、切符は僅かに3枚。
韓国も日本も相当にタフな戦いになるだろう。
▲朝鮮日報によるハンドボール・カタール代表の選手構成
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