北島絶句 派遣標準記録が厳しすぎ
リオ五輪の代表選手を決める一発選考会を兼ねた水泳の日本選手権の第2日男子100メートルの平泳ぎ決勝で、小関也朱篤が59秒66で優勝、北島康介59秒93で2位に入ったが、両選手共に五輪派遣標準記録である59秒63をクリアすることができず、五輪出場権を獲得することができなかった。
100m平泳ぎの派遣標準記録は59秒63。
2013年から2015年までの派遣標準記録は1分0秒04だったから大幅に高くなっている。
派遣標準記録は今年の場合は五輪で準決勝(16位以内)に入る記録を目安としているもので、日本水連が独自に設定しているものだが、世界でも最も厳しい。
2000年のシドニー五輪の女子200m自由形で千葉すずの選考を巡ってCASの仲裁を受けるに至ったことから事前に公表されるようになった。
2015年の100m平泳ぎのランク15位タイの記録は59秒79。
3人以上ランクインしている国があるので、実際の16位以内の記録はもう少し下がるはずだ。
そこから考えると今年の派遣記録は厳しすぎたような気もする。
下記の表を見て頂ければ判るが、北島の記録はロンドン五輪以降で最も速い。
体調もかなり良かったと思われる。
日本水泳界最大の功労者にとってあまりにも厳しい派遣標準記録だ。
このままいくと、リオ五輪男子100mは日本人出場選手はなし。
今回1位に入った小関也朱篤が、メドレーリレー要員に選ばれるだろう。
●2012年以降の自本選手権の北島康介の記録と派遣標準記録
2016年 派遣標準記録(59秒63)
1)小関也朱篤 59秒66
2)北島康介 59秒93
2015年 派遣標準記録(1分0秒04)
1) 小関朱篤 59秒73
2) 立石諒 1分0秒04
3) 北島康介 1分0秒18
2014年 派遣標準記録(1分0秒04)
1)小関也朱篤 1分0秒07
2)立石諒 1分0秒51
7)北島康介 1分0秒67
2013年 派遣標準記録(1分0秒04)
1)北島康介 1分0秒78
2)山口観弘 1分0秒81
2012年 派遣標準記録(1分0秒39)
1)北島康介 58秒90 日本新記録
2)立石諒 59秒60