大健闘の柔道男子 100キロ超級にメダルを獲れば52年振りの全選手メダル奪取
リオデジャネイロ五輪、柔道男子100キロ級で、羽賀龍之介選手が銅メダルを獲得した。
この階級で、日本選手がメダルを獲得するのはシドニー大会以来4大会ぶりだ。
重いクラス、特にこの階級はなかなかいい人材が育たなくて、2014年の世界選手権ロシア・チェリャビンスク大会には選手を派遣しなかったほどだ。
2015年の世界柔道では羽賀龍之介が優勝し、リオ五輪に明るい兆しが見え始めていた。
ところが、今年3月、羽賀は左ひざのじん帯を損傷する大けがをしたため、五輪は去年12月以来となる8か月ぶりの実戦、惜しくも銅メダルに終わった。
男子は、最終日の110キロ超級を待たずに金メダル2、銅メダル4、なんと出場した6人全員がメダルを獲得している。
2000年以降の五輪男子柔道で獲得したメダルの数は、
2000年4、2004年4、2008年2、2012年4と苦戦を強いられてきた。
今日登場する原沢久喜が、メダルを手にすれば出場7選手全員がメダル獲得。
これは、52年前の東京五輪、柔道が初めて正式種目に採用された大会だが、それ以来となる。
もっとも、東京五輪の柔道は4階級、当初は東京に限っての採用とされていた。
事実、4年後のメキシコ五輪では、柔道は行われず、1972年に復活して今日に至っている。
1972、76年は6階級、1980、84年は8階級。
1988年から無差別級が行われなくなった。
今大会の前半戦は、体操、競泳が活躍し、柔道の存在感がやや下がっている気もするが、実は大健闘をしているのだ。