4×200mフリーリレー決勝の最年長は誰か?
リオデジャネイロ五輪競泳男子の4×200mフリーリレー決勝は、アメリカが優勝、2位にイギリス、3位に日本が入った。
日本のこの種目のメダルは1964年の東京五輪以来52年ぶりの快挙だった。
では、泳いだ8か国の選手の中で最年長は誰だったか。
答えは日本の松田丈志で32歳だ。
金メダルを獲ったアメリカチームの長い間アメリカの競泳界の看板だったライアン・ロクテが松田と同じ32歳。
マイケル・フェルプスが、31歳。
200m自由形の世界記録保持者のポール・ビーデルマンが30歳と30代の選手が4人いた。
筆者が知る限り、競泳における最年長五輪メダリストは、男子はジェイソン・レザック。
32歳で迎えた北京五輪で100m自由形に銅メダル、400mフリーリレー、400mメドレーリレーで金メダル。
さらに36歳で迎えたロンドン五輪の400mフリーリレーで銀メダルを獲った。
ロンドン五輪では、女子にもすごい選手がいた。
オランダのマルリーン・フェルトハイスが50m自由形で銅、女子400mフリーリレーで銀メダルを獲った。
当時33歳。
が、歴代最年長はこんなものではない。
アメリカのダラ・トーレスは41歳で迎えた、北京五輪の女子50m自由形で銀メダルを獲っている。
さらにメドレーリレーではアメリカのアンカーとして出場し、銀メダルを手にした。
トーレスは17歳でソウル五輪に出場し、41歳まで2回の引退を超え5回の五輪出場を果たし、12個のメダルを獲ったまさに怪物だ。
松田丈志以前の日本において競泳の最年長五輪選手は、メルボルン五輪(1956年)に100m背泳ぎに出場した長谷景治氏の31歳。
結果は準決勝で敗退している。
一方女子は、アテネ五輪に29歳で出場した大西順子氏。
アテネではメドレーリレー5位、100mバタフライ8位に留まったが、そこから4年前のシドニー五輪のメドレーリレーで銅メダルを獲ったメンバー(当時は25歳)である。
「今まで生きてきた中で、一番幸せです」
という名台詞で、14歳で金メダルを獲ったのは岩崎恭子氏。
現在でも競泳では史上最年少(14歳6日)の金メダル獲得で、日本選手としての五輪メダル獲得の最年少記録であるが、バルセロナ五輪の日本競泳チームの最年長は、渡辺健司氏で23歳だった。
そう思うと競泳の選手寿命は随分長くなったものだ。