リオデジャネイロ五輪はこれを見逃すな ⑥萩野公介はマイケル・フェルプスの五輪4連覇を阻止できるか
リオデジャネイロ五輪で、個人4大会連続金メダルを目指す選手が3人いる。
女子レスリングの吉田沙保里と伊調馨と競泳のマイケル・フェルプスである。
五輪通算18個の金メダルを誇る競泳男子のマイケル・フェルプスは、100mバタフライと200mバタフライ、200m個人メドレー、400mリレーに出場する。
このうち、100mバタフライと200m個人メドレーに五輪4連覇を目指す。
2種目において4連覇を達成した選手はまだおらず、史上初の期待が懸かる。
米国の著名スポーツ誌Sports Illustratedは200m個人メドレー、さらには400m個人メドレーともに萩野公介の金メダルと予想している。(400m個人メドレーにフェルプスはエントリーしていない。)
一方、水泳の情報サイトswimswam.comは、①マイケル・フェルプス②萩野公介③ライアン・ロクテと予想している。
要するに専門家でも、フェルプスと萩野とどちらが金メダルを獲るか判断が難しいのだ。
2016年の五輪前までのランキングは
①萩野公介 1:55.07 日本選手権
②マイケル・フェルプス 1:55.91 全米トライアル
③ライアン・ロクテ 1:56.22 全米トライアル
と萩野がフェルプスを上回っているが、全米トライアルが行われたオマハのプールは記録が出にくいプールと言われている。
ロンドン五輪以降の4年間のベスト記録で比較すると
①マイケル・フェルプス 1:54.75(2015年)
②萩野公介 1:55.07(2016年)
③ライアン・ロクテ 1:55.81(2015年)
とフェルプスが萩野を上回っている。
また、2014年のパンパシフィック水泳選手権の決勝で2人は競い合っているが
①萩野公介 1:56.02
②マイケル・フェルプス 1:56.04
この大会は8月のゴールドコーストで開催され、随分寒かったと記憶している。
南半球のリオデジャネイロは真冬。
今回も似たようなコンディションかもしれない。
なお2人の差は100分の2秒だが、萩野が4コース、フェルプスは7コースを泳ぎ互いに相手が見えなかったはずだ。
また、フェルプスは1年間の休養明けで、全く泳ぐ身体でなかったとも言われている。
リオ五輪の200m個人メドレーは萩野とって3種目目、フェルプスにとっては2種目目となる。
2人とも、直接対決の前に金メダルが獲れているかどうかで大分違ってくるかもしれない。