オリンピックコンサート2016
昨日は東京国際フォーラムで行われたオリンピックコンサートに出かけた。
五輪の映像がフルオーケストラに合わせて映じられた。
終始鳥肌が経ちっぱなしの内容だった。
敢えて苦言を申し上げるならば、日本人選手のみを取り上げた、あまりに内向きな内容だった。
52年前の東京五輪は、日本人に世界を知らしめた扉だった。
五輪の緩やかなナショナリズムは嫌いではないが、スポーツが世界を見るきっかけであるのは今の時代も同じであると思う。
例えば、リオ五輪で活躍した外国人選手を何人挙げられるだろうか。
ボルト、フェルプス・・・多くの人はここで終わってしまうだろう。
テレビの報道が、日本人選手万歳に偏重しすぎているのだ。
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今回のオリンピックコンサートでナビゲーターを務めたのは、藤本隆宏氏。
今年の大河ドラマで堀田作兵衛を演じている俳優だが、元々は競泳選手で、五輪出場経験を持つ。
藤本は競泳・個人メドレーの選手でソウル、バルセロナと2大会連続で五輪に出場し、バルセロナの400mでは決勝進出、8位入賞を果たした。
個人メドレーは、萩野公介が出て来て、ライバルの瀬戸大也とともに最もメダルの有望な種目になったが、元々は比較的地味な種目で、たびたびメドレーリレーと混同された。
藤本が活躍したこの時代、個人メドレーには ハンガリー人のタマス・ダルニュイという競泳史に残る大選手がいた。
ダルニュイは、ソウル・バルセロナと200m、400mの2種目で2連覇 4個の金メダルを獲った選手だ。
その偉業故、20年以上昔のことながらバルセロナの400mはyoutubeにも映像が残っている。
若き日の藤本氏の勇姿を見たい方は探してみて欲しい。
▲バルセロナ五輪400m個人メドレー決勝
古くは木原光智子さん(故人、選手時代は美知子)、森末慎二さんなど五輪選手からタレントに転向した人物は結構いる。
が、舞台俳優になったのはこの人くらいではないだろうか。
もうひとつ、東京国際フォーラムが4年後の東京五輪のウェイトリフティングの会場であることは言って欲しかった。