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January 26, 2017

北京五輪の陸上400mリレー ジャマイカが失格、日本が銀メダルに

国際オリンピック委員会(IOC)は25日、2008年北京五輪のドーピング再検査の結果、陸上男子短距離のネスタ・カーター(ジャマイカ)が禁止薬物に陽性反応を示したため、失格処分にしたと発表した。
カーターが1走を務めて400mリレーで優勝したジャマイカも失格となる。

北京五輪のジャマイカが失格し、下位の順位がひとつずつ繰り上がる。
日本チームが銅メダルは銀メダルになる。

ネスタ・カーターは、五輪ではもっぱらリレー要員だが、北京、ロンドンとジャマイカの2連覇に貢献した選手だ。
陽性反応は北京五輪だけで、ロンドン五輪のものは問題ないという。


2000年以降の五輪の陸上競技のリレーで、ドーピングが発覚して順位が変わった例が2回ある。
1回目は2000年のシドニー五輪。
100m(金)、200m(金)、4×400mリレー(金)、4×100mリレー(銅)、走り幅跳び(銅)の5つのメダルを獲ったマリオン・ジョーンズ(米国)が、2007年になって自らドーピングを告白し、2008年1月にすべてのメダルがはく奪された。

こうした場合、順位は元々下位だった選手が繰り上がるのだが、100mは、当初銀メダルだったエカテリーニ・タヌー(ギリシャ)もドーピングの疑いが濃く、金メダルは現在も空席のままになっている。
リレー2種目については、2008年4月にリレーの他メンバー7人についても一度はメダル剥奪処分が決められた。が、CAS(スポーツ仲裁裁判所)は、2010年7月に失格処分は無効と裁定、マリオン・ジョーンズを除く米国チームの7人についてはメダル剥奪は撤回された。

一方、5年前の年ロンドン五輪男子400mリレーでは、2位に入った米国チームのメンバーのタイソン・ゲイが、2013年7月にドーピング違反で資格停止となり、ロンドン五輪での米国チームは失格、全員の銀メダルがはく奪された。
これに伴い、5位だった日本が4位に繰り上がっている。

400

▲北京五輪4×100mリレー決勝

日本のメンバーは塚原直貴、末続慎吾、高平慎士、朝原宣治。

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