« 派遣標準から見る池江璃花子 | Main | 入江陵介 日本選手権11連覇ならず »

April 10, 2017

内村航平 日本選手権個人総合10連覇、でも室伏広治はハンマー投げで20連覇だった

体操の全日本選手権が、東京体育館で行われ、男子個人総合は内村航平10連覇を飾り、自身の記録を更新した。

日本体操界初のプロとして、」リンガーハットの所属となった内村航平も28歳。
前人未到の10連覇だが、86・350点の得点は記憶にない。

5連覇を果たした2012年以降の全日本選手権での点数は以下のようになる。
リオ五輪での激闘からまだ回復し得ていないのだろう。

⑩2017年 内村航平(リンガーハット) 86・350
⑨2016年 内村航平(コナミスポーツ) 91・300
⑧2015年 内村航平(コナミスポーツ) 90・550
⑦2014年 内村航平(コナミスポーツ) 90・300
⑥2013年 内村航平(コナミスポーツ) 90・500
⑤2012年 内村航平(コナミスポーツ) 92・650

内村が、全日本選手権を初めて制したのは2008年の19歳のとき。
この年は北京五輪の開催されたあと11月に全日本が行われ、五輪銀メダリストの実力見せつけての勝利だった。
その後内村は、ロンドン、リオ五輪と6回の世界選手権の個人総合を制している。
体操競技における他の選手による全日本連覇は、アテネ五輪団体金メダルのメンバーである塚原直也が1996年~2000年まで5連覇、同じく冨田洋之が2001年~2007年までに4連覇を含む6回の優勝をしている。

体操以外の競技で、日本選手権を長い間連覇した選手には、どんな選手がいるのだろうか。

(陸上)
他の競技を見ると、何といっても陸上男子ハンマー投の室伏広治が際立っている。
1995年から2014年まで20連覇した。
室伏の妹である室伏由佳は、円盤投げで2002年から2011年まで10連覇、父である重信氏はハンマー投げで1974年~1983年まで10連覇を果たしている。
室伏由佳はハンマー投げでも5回の優勝があり、室伏親子としては実に49回目の日本選手権優勝(重信12回、広治20回、由佳17回)を誇る。
こういう陸上一家は、おそらく二度と出てこないだろう。

ほかには、2009年ベルリン世界陸上銅メダリストの村上幸史が、やり投げに2000年~2011年に12連覇を果たしている。 
現役の金丸祐三は、400mに2005年から2014年までに10連覇している。

(レスリング)
五輪3連覇した吉田沙保里は、女子55キロ級に2002年~11年に10連覇を達成。 
同一階級ではないが森山泰年は、グレコローマン82キロ級と90キロ級で、1982〜95年にかけて14年連続で優勝している。 

(柔道)
谷亮子は、女子48キロ級に1991年~2001年に11連覇をしている。 
ロス五輪無差別級金メダリストの山下康裕は、1977年~1985年にかけて9連覇を果たした。
アテネ五輪女子78キロ級金メダリストの阿武教子は、1993年~96年に72キロ超級で4連覇、1994年~2004年までは72キロで8連覇している。

(フィギュアスケート)
浅田真央や小塚崇彦のコーチとして知られる佐藤信夫は、男子シングルに1957年~66年にかけて10連覇した。

(スピードスケート)
現在参議院の橋本聖子は、500m、3000m、1500m、5000mの4種目総合で競う全日本選手権で、1982年~90年にかけて10連覇した。

(競泳)
ローマ五輪女子100m背泳ぎ銅メダリストの田中聡子は、200m背泳ぎで1957年~65年に9連覇した。
1980年に、小学校6年生で200m平泳ぎを制した長崎宏子は、1980~87年に8連覇をした。
1936年ベルリン五輪200m金メダリストの前畑秀子は、同種目で1929~36年に7連覇を果たした。


|

« 派遣標準から見る池江璃花子 | Main | 入江陵介 日本選手権11連覇ならず »