世界陸上開幕直前 アジアのやり投げは格段に進歩している
南部記念陸上は、札幌市三段跳び五輪金メダリスト南部忠平さんを記念した陸上競技大会で、出身の札幌市の厚別公園競技場で毎年開かれている。
今年は、同時期に開催されていたアジア選手権とともに世界陸上ロンドン大会の選考を兼ねていた。
リオ五輪のやり投げ11位の新井涼平は78m45に終わり、世界陸上参加標準記録83.00 mに及ばなかった。
新井は、先の日本選手権で、82.13mを投げており、83m突破も十分あると思われていた。
やり投げと言えば、比較的日本人選手が世界で活躍し得る種目であると思われるが、世界、あるいはアジアは物凄い勢いで動いている。
南部記念と同時期に行われていたアジア選手権のやり投げの結果である。
1.ニラジュ・チョプラ(インド・19歳)85.23m
2.アフメド・バデル・マゴール(カタール・21歳) 83.70m
3.デイビンダー・シンカン(インド) 83.29m
世界U20チャンピオンで同世界記録保持者のニラジュ・チョプラが85.23mで優勝。
カタールのマゴールが83.70mで2位。
なんと、チョプラは19歳、マゴールは21歳だと言う。
今年4月にアジア歴代4位86m92のビッグスロー見せた台湾の23歳・鄭兆村が80.03mで6位に入った。
新井涼平は、国士舘大を卒業してから急速に距離を延ばした選手だから、若いイメージがあるが、1991年6月生まれの26歳。
世界は(アジアは?)、一気に若返っている。
ロンドン世界陸上のやり投げに日本人選手が出場しないとなると、2003年のパリ大会以来となる。
この大会を覚えているだろうか。
そう、末續慎吾さんが200mで銅メダルを獲ったあの大会だ。