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January 29, 2018

日本アルペン代表 平昌五輪は4選手 3大会ぶり女子も出場

JOCが五輪選手団を紹介する際に先頭に来るのは、夏季五輪は陸上競技、冬季五輪はアルペン競技である。
ともに第1回大会からの正式種目であり、世界的な普及、人気ともその格付けが最上と認識されている。

ところが、そこそこ世界で戦える陸上競技と異なり、アルペンは日本と世界との距離が最もある競技のひとつだ。
今から60年以上前、1956年のコルチナダンペッツオ五輪で猪谷千春さん(前IOC副会長)が銀メダルを獲ってから、46年間入賞者すら出すことができなかった。
それでも2006年のトリノ五輪回転で皆川賢太郎、湯浅直樹がそれぞれ4位、7位となり、50年ぶりの入賞を果たした。
現在、アルペンは、回転、大回転、滑降、スーパー大回転、スーパー複合の種目が、男女ともに実施されている。
アルペンが3種目から5種目に増えたのは1988年から。
これ以降の五輪に男子は4名以上、女子も少なくとも1人は参加してきた。

ところが、W杯等のポイントが取れず、バンクーバー、ソチに日本のアルペン選手は男子2名しか参加することができなかった。
そして女子に至っては、一人のアルペン選手もバンクーバーに来ることができなかったのだ。

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ところが平昌五輪には4人のアルペン選手が出場する。

湯浅直樹(34)回転 2006、14年五輪代表
石井智也(28)大回転 五輪初出場
石川晴菜(23)大回転 五輪初出場
安藤麻(21)回転 五輪初出場

昨年12月30日の朝日新聞の記事によると、当初派遣推薦基準について、SAJ(全日本スキー連盟)は当初、昨季と今季のW杯と世界選手権で8位以内1回か、20位以内を2回以上の成績と定めてきた。
が、2017年6月、皆川賢太郎氏が競技本部長に就任すると、基準を緩和。男女の回転と大回転については基準を満たす選手がいなくても、国・地域に割り当てられる五輪出場枠(1)で派遣することを決めた。

当初の基準であれば、湯浅直樹が唯一の五輪代表で決まっていたところ、全日本選手権の回転、大回転の優勝者についても平昌五輪に派遣することになったというものだ。

先の6人は、12月に国設阿寒湖畔スキー場で行われた全日本選手権のそれぞれの種目の優勝者でもある。

一方、1月21日までのW杯で20位以内2度等の実績が残せれる選手が出れば、平昌派遣となったが、これを満たす選手は出なかった。
過去W杯最高順位3位、五輪、世界選手権ともに入賞経験のある湯浅直樹も今季(2017年10月以降)はポイントなし。
平昌五輪代表4名のうち今季W杯で実績のあるのは、安藤麻が回転で3回20位台に入っているに過ぎない。

*五輪代表選手の今季のW杯 30位以内にはポイントが付く。
湯浅 なし
石井 なし
安藤 回転23位
石川 なし

2013年の世界選手権大回転19位、15年の世界選手権回転18位の実績を持つ、アルペン女子の第一人者長谷川絵美は、ついに五輪出場を果たせなかった。

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