平昌オリンピックではなぜジャンプを深夜にやるんだ?
昨夜のスキージャンプNHは、夜9時30分に始まり、終了は翌日深夜の0時20分。
強風と極寒の深夜の戦いだった。
テレビの解説を務めた原田雅彦氏は「夜になれば風は落ち着く」と繰り返したが、風は最後まで落ち着かなかった。
なぜ、深夜に行われたか?
ジャンプの人気の高い欧州に合わせたためだ。
と言っても8時間の時差があるので競技終了時で午後4時20分。
今大会、今後もジャンプ競技は次のようなスケジュールになっている。
12日 21:50~ 女子ノーマルヒル個人
17日 21:30~ 男子ラージヒル個人
21日 21:30~ 男子ラージヒル団体
20年前の長野五輪は、NH、LH、団体ともに午前10時に開始された。
これは欧州時間の午前2時。
事実、長野五輪の視聴率は欧州では低迷していた。
2007年、札幌市が 世界ノルディック 選手権を開催したが、ジャンプ競技は、開始時間を日本時間の週末の午後6時に設定。
欧州では土曜、日曜の午前10時に競技が開始された。
今大会、フィギュアスケートは全種目が午前10時開始、遅くとも午後2時半ごろまでに終了するスケジュールが組まれている。
これは時差14時間の米国東海岸のテレビ視聴者に合わせたもの。
米国人はベッドでフィギュア観戦をし、午前0時半に競技終了とともに寝るのだ。
東京五輪の競技会場が開幕2年前にして、いまだに完全に決まっていない状況だが、莫大な放映権を支払うNBC放送が競技スケジュールに圧力を掛けて来ている。
競泳、体操、陸上等は米国で人気が高く、筆者は東京五輪でも午前中決勝になる可能性が大きいと見ている。