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February 10, 2018

世界は動くか?平昌オリンピック開会式雑感

いい開会式だったのではないか。
大きな鳩のモチーフ、ジョン・レノンのイマジン、統一コリアの入場、韓国からの明確なメッセージが伝わった。

1988年のソウル五輪以前に韓国は、一切の東側諸国との国交を持っていなかった。
ボイコットの応酬だった五輪のソウル開催は、火中の栗を拾うとさえ言われたが、五輪後韓国は劇的に東側と国交を結んだ。

政治パフォーマンスが南北間に思わぬ雪解けをもたらす可能性がある。これが五輪の力だ。

▲世界が大きく動くかもしれない中、わが国の首相は見て見ぬふりをしている。

実は私は五輪の中で、開会式で五輪賛歌が流れる場面が最も好きだ。
例えば長野五輪(1998年)では。
五輪賛歌が流れる中、五輪旗が入場する。

旗を持つのは笠谷幸生さん(ジャンプ)、金野昭次さん(ジャンプ)、猪谷千春さん(アルペン)、北沢欣浩さん(スピード)、橋本聖子(スピード)、長久保(旧姓高見沢)初枝さん(スピード)、山中(旧姓山本)宏美さん(スピード)、小林(旧姓大高)優子さん(リュージュ)。
この映像を見ると、今でも鳥肌が立つ。

そして、聖火は阿部、三ヶ田、河野のノルディック複合トリオから、伊藤みどりさんに渡り聖火が灯される。
まさに日本のウィンタースポーツの歴史そのものが、僅かな時間に再現されたのだ。

平昌五輪の開会式で五輪旗を掲げて入場してきたのは
カン・チャンヨン(昔のクロスカントリー選手)
劉永(13歳のフィギュア選手)
申恵淑(1980年フィギュア)
金潤万(1992Sスケート1000m銀メダリスト)
ジャン・ユジン(フリースタイルスキー・ハーフパイプに今大会出場予定)
キム・ギウジン(1968年Sスケート)

私が知っているのは劉永、申恵淑、金潤万だけだ。
若い3人は、韓国の未来を背負う選手。

聖火は、全利卿(ショートトラック金メダリスト)、朴仁妃(ゴルフ金メダリスト)、安貞桓(サッカーW杯代表)、南北のアイスホッケー選手そして金妍児と受け継がれた。

韓国史上最初の冬季五輪メダリストは、先述の金潤万
1992年のスピードスケート1000mの銀メダルだが、同じ大会のショートトラックで金メダルを二つ獲得したが、歴代の冬季五輪開催国と比べてもウィンタースポーツの歴史は浅い。

*金潤万が1992年のアルベールビル五輪スピードスケート男子1000mで銀メダルを獲ったとき、銅メダルだったのが宮部行範さん。
昨年3月、48歳の若さで亡くなっている。

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