北朝鮮 2020年東京五輪の参加を表明、過去の日本開催の五輪には参加しているのか?
北朝鮮を訪れていたIOCのトーマス・バッハ会長は、金正恩党委員長が「(2020年の東京オリンピックと2022年の北京冬季オリンピックに必ず参加すると表明した」と明らかにした。
金正恩委員長の言うとおり、北朝鮮が東京五輪に参加すれば、日本開催の夏季五輪へ初参加となる。
1964年の東京五輪には、南アフリカ、インドネシア、北朝鮮、中華人民共和国などは参加していない。
また、当時ドイツは、東ドイツと西ドイツに分断されており、日本は東ドイツと国交がなかったため、両国は統一ドイツとして参加している。
この統一ドイツ選手団は、1956年のコルティナダンペッツォ冬季五輪から1964年の東京五輪までの6回の五輪で組まれた。
1960年代には、ドイツのほかにも分断された国家がいくつかあった。
当時中国は、日本と国交はないばかりか、IOCをも脱退中で、東京五輪に参加をしていない。
さらに中国は、東京五輪開催中の10月16日に核実験を行い、世界を驚かせた。
日韓は1965年になって基本条約を結んでおり、1964年の東京五輪開催時には正式国交はなかったが、東京には154人の大選手団を送ってきた。
南北に分かれていたベトナムは、西側にあった南ベトナム(サイゴンを首都とするベトナム共和国)のみが参加している。
東京五輪の3年後に開催された東京ユニバーシアード。
北朝鮮が正式国名で呼ばれないことを不服としてこの大会ボイコットし、これに同調したソビエト連邦、東ドイツ、ハンガリー、ルーマニアといった共産圏の有力国も参加しなかった。
その後北朝鮮は、日本で開催された2回の冬季五輪、1972年の札幌大会と1998年の長野大会に参加しているものの、1994年の広島アジア大会には参加していない。
●1964年東京五輪