東京五輪がいかに過酷な大会になるか、世界陸上の男子マラソンを例に見る
東京五輪がいかに過酷な大会になるか、世界陸上の男子マラソンを例にデータを見せよう。
世界陸上は1983年に始まり、2017年のロンドン大会まで16回が行われている。
その男子マラソンの優勝タイムを比較すると明白なのだ。
16回のうち、日本開催が2回。
1991年の東京(旧国立競技場)と2007年の大阪(長居スタジアム)だが、大阪大会の2時間15分59秒は全大会を通じてワースト、東京大会の2時間14分57秒が下から2番目だ。
1991年東京世界陸上
1991年9月1日午前6時スタート
開始時の気温は26度 湿度が73%
出場60選手 完走36選手、完走率60%
この当時、日本陸連科学部は真夏のマラソンは命にかかわるとし、札幌での分離開催も検討していた。
2007年大阪世界陸上
2007年8月25日午前7時スタート
開始時の気温は28°C湿度は72%。レース終了時は気温30℃。
出場87選手 完走57選手 完走率66%
東京世界陸上は既に30年近く前、大阪も10年以上前のこと。
現在の気象条件はさらに厳しくなっているのはもちろんのことだ。
ちなみに2019年ドーハ世界陸上のマラソンは午前0時から、東京五輪は午前7時スタートとのことだが、深夜スタートが懸命ではなかろうか?