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August 22, 2018

アジア大会にとって特別な競技バドミントン

熱戦が繰り広げられているジャカルタアジア大会。
8月18日の開会式をご覧になっただろうか。
最終聖火ランナーはスシ・スサンティ。
1992年のバルセロナ五輪バドミントン女子シングルスに優勝。インドネシアに初の金メダルをもたらした人物だ。

このときのことはよく覚えている。
インドネシアの新聞の一面をスサンティが飾ったのはもちろんだが、マレーシア、シンガポール、タイでもトップニュースは「スサンティ金メダル」だった。

バドミントンは、卓球と並んで日本のお家芸になりそうな勢いで急速に競技力を高めている。日本でも最もポピュラーな競技のひとつだが、五輪で正式種目になったのは、このバルセロナ大会から。
意外と最近なのだ。

バドミントンが正式種目になってどう変わったか?
インドネシア、マレーシア、タイといった東南アジアの国が五輪でメダルが獲得できるようになった。

それまで東南アジア諸国にとって、五輪とは手の届かない、あまりに日常生活からかけ離れた存在だったが、バドミントンの採用によって身近な大会に変わった。
バドミントン最強国の中国、強化の進むインドを含めれば世界の人口の過半数の国(TBS流にいえば45億人)で人気種目であるこの競技を正式種目にしたことの意味は大きかった。
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一方、アジア大会のバドミントンは、1962年から正式種目だ。
日本も昔からバドミントン強国のひとつだったが、これまでの50年以上の大会の歴史の中で、男子は金メダルゼロ。
女子もシングルスに3回、団体に2回金メダルがあるのみ。

昨日、日本はインドネシアに1-3で敗れて初の決勝進出を逃したが、1970年大会以来48年ぶりの銅メダルが決まった。
女子は、女子の日本はインドネシアに3-1で勝ち、3大会ぶりの決勝進出。48年ぶりの金メダルを懸けて、中国と対戦する。

1998年の金メダリスト米倉加奈子
日本代表選手で、直近のアジア大会金メダリストは米倉加奈子さん。
当時22歳。
銅の先述のスシ・スサンティ(インドネシア)やアトランタ五輪金メダルの方銖賢(韓国)が引退した直後だった。
大学卒業後、就職先に実業団を選ばず、地元の自動車販売会社に就職し、常総学院高時代から指導を受けていたコーチに加え、元中国代表コーチを専属で招いて実力を付けたと言われている。(その後所属はヨネックス→ダイドードリンコ)

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