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October 02, 2018

世界バレー ユニフォームの「日本生命」の謎

現在開催中の世界バレー、全日本女子チームのユニフォームの正面には日本生命、両肩にはサロンパスのロゴが張られている。
五輪であれば、競技会場内に一切の広告は禁止、ユニフォームはそのメーカーのロゴひとつのみ可能となっているが、世界選手権(というよりも五輪以外の国際大会)はかなり自由なコマーシャル活動が可能だ。

Volley2018

とはいえ、バレーボールの全日本のユニフォームに企業のロゴが入るようになったのは、それほど古い話ではない。
記憶に間違いがなければ、1995年のW杯が最初だったのではないかと思う。

このとき全日本女子のユニフォームにはCocaColaが、全日本男子のユニフォームにはSamsungのロゴが踊っていた。

いまでこそ、世界中で圧倒的な存在感を示すサムスンだが、当時はまだまだ技術も、ブランド力も日本企業には遠く及ばない状態だった。
日本におけるブランドイメージ定着をねらうキャンペーンの一環として、全日本バレーのゼッケンスポンサーになることになった。

ところが、この大会には韓国代表も参加していたため、当然日本対韓国の試合があった。
もちろん、事前に決まっていたことなのだろうが、日韓戦の日本のユニフォームのみ、サムスンのロゴはなかったのである。
ちなみに3-0で日本がストレートで韓国を下している。

現在であれば、世界中で様々なスポーツ団体、クラブのスポンサーを務めるサムスンが、日本戦のみスポンサーを降りるなどということはあり得ないだろう。
サムスンが、IOCのワールドワイドオリンピックパートナーに加わったのは1998年の長野五輪からで、この当時はあのあたりのノウハウがなかったのだろう。

女子バレーは、2000年のシドニー五輪では、出場権が獲れず、人気も低迷。
2002年の世界バレーではスポンサーなし。
2003年のW杯ではHEIWA(株式会社平和)がスポンサーに就くが、この会社はいわゆるパチンコ関連であり、日本代表のスポンサーとしてどうか?スポンサー選定にあたり相当苦労しただろうことが伺える。
が、この大会でメグカナこと栗原恵と大山加奈、さらには当時高校2年生だったが木村沙織が全日本デビューを果たし、大きな注目を浴びることになる。

一方、女子より先に行われ、ポーランドの2連覇で幕を終えた男子の世界選手権。
1次ラウンドで敗退した男子全日本のユニフォームにはスポンサーはなかった。
海外(イタリア・ブルガリア共催)の大会であり、BS-TBSを中心とした放送で、露出が少ないと判断され、スポンサーが付かなかったと思われる。

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