« 平成のスポーツの記憶⑦ バスケW杯開催 さいたまスーパーアリーナ | Main | 平成のスポーツの記憶⑧ 荻原健司最後の金メダル 1997年世界ノルディック »

March 01, 2019

小林陵侑 スキージャンプ5大タイトルに挑む

現在、アーストリアで世界ノルディック選手権が開催されている。
注目はジャンプの小林陵侑。

スキージャンプの世界には5つのタイトルがある。
五輪
世界選手権
世界フライイング選手権
W杯総合優勝
ジャンプ週間(4Hills)

22歳の小林陵侑は、昨年末から今年年始にかけてのジャンプ週間に4戦4勝、史上3人目の快挙をやってのけた。
今季11勝を挙げているW杯の総合優勝もまず間違いない位置にいる。

●ジャンプW杯2018~19ランキング
①小林陵侑(日本)1620
②ストッフ(ポーランド)1145
③クラフト(アーストリア)1017
④ジワ(ポーランド)963
⑤クバツキ(ポーランド)834
⑥ヨハンソン(ノルウェー)707
⑦フォーファン(ノルウェー)673
⑧ザイツ(スロベニア)664
⑨アイゼンビヒラー(ドイツ)661
⑩ガイガー(ドイツ)634
世界ノルディック開幕前までの成績。小林陵侑が2位以下を圧倒しており、総合優勝は間違いない。

すると5大タイトルのうち今季狙うことができるのは世界選手権の金メダル。
既にLHは終了(小林は4位)、残すはNLになる。

長野五輪のLHと団体の金メダリスト船木和喜は、1998年長野五輪LH個人、団体で2つの金メダル獲得。
1999年ラムソーの世界選手権NH金メダル。97~98年ジャンプ週間総合優勝。1998年FISスキーフライング選手権大会(オーベルストドルフ)優勝。
ジャンプ界にある5大タイトルの内、4タイトルを若くして獲得した。
だが、W杯総合だけは、最高が2位(97~98年)止まり、このタイトルだけは手にできなかった。

5title
ハンナバルト、ストッフ、小林陵侑の3人がジャンプ週間4戦4勝を達成している。

では、歴代の大選手の中で5大タイトルすべてを獲った選手が何人いるのか。
一人は、先日55歳で亡くなったマッチ・ニッカネン
まだV字ジャンプになる以前の選手だが、
・五輪個人金メダル
1984年90m級 1988年70m級、90m級
・世界ノルディック金メダル
1982年オスロ大会90m級
・フライイング選手権金メダル
1985年プラニツァ大会
・W杯総合優勝
4回(1982/83、1984/85、1985/86、1987/88)
・ジャンプ週間
総合優勝2回(1982/83、1987/88)

ほかには、いないのではないか。
シュリーレンツァウアー(オーストリア)は、五輪金メダルが団体はあるが、個人がない。
シモン・アマン(スイス)はジャンプ週間の優勝がない。
アダム・マリシュ(ポーランド)は五輪とフライイングの優勝がない。
カミル・ストッフ(ポーランド)はフライイングの優勝がない。

ドイツが東西に分かれていた時代に、東ドイツにゲオルク・アッシェンバッハという選手がいた。
1976年のインスブルック五輪70m級金メダリストだが、1974年のファルンの世界選手権では70m級、90m級の両方を制し、1973-1974年のジャンプ週間では総合優勝もしている。
が、この時代にはまだW杯が行われておらず、4冠に終わっている。

この人、本職は医師で、東ドイツチームのドクターを務めていたが、1988年西ドイツへ遠征中に政治亡命を果たす。そして翌年、自らの現役時代にドーピングをしていたことを公表している。

|

« 平成のスポーツの記憶⑦ バスケW杯開催 さいたまスーパーアリーナ | Main | 平成のスポーツの記憶⑧ 荻原健司最後の金メダル 1997年世界ノルディック »