いだてんオープニングに映るあの選手は誰?
「いだてん」は、6月23日の放送で金栗四三編が終わり、次週からは田畑政治編となる。
金栗四三は1924年のパリ五輪のマラソンにも出場しているし、ストックホルム五輪の55周年のイベントに招かれた話など楽しみなエピソードがまだある。そして、人見絹枝の銀メダル獲得は描かれないのだろうか?
実は、1月の第1回の放送から、オープニングで映る過去の五輪選手の中で気になる選手がいる。
来週以降オープニングが変わってしまう可能性があるので、今回取り上げてみた。
まずは、このグリーンのユニフォームの円盤投げの選手。
黒縁のメガネをかけていてちょっと印象に残る。
ローズマリー・ペインという名のイギリスの選手で、1972年のミュンヘン五輪に出場し、17人出場しての12位という記録が残っている。
1933年生まれというから、このとき39歳。
大変なベテランだと思うが、五輪出場はこの1回のみらしい。
判りにくいのが、この後に出て来るモーリーン・チッティ。
この選手もイギリスの選手でっミュンヘン五輪の走り幅跳びに出場、16位になっているのだが、ローズマリーペインと違うユニフォームを着ている。
同じ国で、同じ五輪であれば同じユニフォームだろうが、なぜか異なっている。
この重量挙げの選手は、旧ソ連のワシリー・アレクセイエフ(故人)。
男子スーパーヘビー級(当時重量挙げは男子しか行われていないが…)で、ミュンヘン、モントリオールと五輪2連覇を遂げた大選手だ。
「いだてん」で使われたのは、そのうちのモントリオール五輪のも。
五輪のロゴマークが、モントリオール大会のものであるし、ジャークの記録が255㎏であるところからも判る。
そして、この体操の女子選手は、リュドミラ・ツリシチェワ。
メキシコ五輪からモントリオール五輪までの3回の五輪で、金メダル4個を含む9個のメダルを獲得した旧ソビエト連邦の選手。
特に、個人総合で優勝したミュンヘン五輪では、同じソ連のオルガ・コルブトとともに世界的なアイドルになった。
ヘンリー・マンシーニが作曲した「リュドミラのテーマ」は今でもYouTubeにあり、聴くことができる。
引退後の1977年、ミュンヘン五輪の陸上100mと200mの金メダリストであるワレリー・ボルゾフと結婚しているのは陸上ファンでもあまり知らないだろう。