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June 18, 2019

5回のオリンピックに5個のメダルを獲ったレスラー ウィルフリード・ディートリッヒ

6月16日、レスリング全日本選抜選手権の女子57㎏級決勝で、五輪4連覇中の伊調馨(35)がリオ五輪63㎏級金メダルの川井梨紗子(24)に4―6で敗戦。
昨年の全日本選手権は伊調、今大会は川井と優勝者が異なるため、7月6日にプレーオフを行い、ここで世界選手権(9月・カザフスタン)の代表が決まる。
世界選手権で上位3位までに入れば東京五輪に内定するため、7月6日のプレーオフが文字通りの天王山となる。

霊長類最強の男の異名で知られるアレクサンドル・カレリンもグレコローマン130kg級で1988年、1992年、1996年と3大会連続で金メダルを獲得するが、2000年は銀メダルに終わっている。

カレリンと同時代のボクシング界には、キューバにフェリックス・サボンという選手がいた。
1988年ソウル五輪はキューバがボイコットしたため出場できなかったが、1992年、1996年、2000年のヘビー級でいずれも圧勝で金メダルを獲得した。
ボクシングの3大会連続金メダルは3人いるが、もしもキューバがソウル五輪をボイコットしなければ、フェリックス・サボンがボクシング唯一の4連覇を成し遂げた可能性が高い。

五輪4大会連続金メダルの伊調は、格闘技において唯一無二存在だ。
が、5回の五輪に出場し、5つのメダル(1つの金、2つの銀、2つの銅)を獲ったという怪物を紹介しよう。
ウィルフリード・ディートリッヒ(ドイツ→西ドイツ)だ。
4回のフリースタイルと、3回のグレコローマンの7回のトーナメントに出場した選手だ。

Photo_2

ご存知のようにレスリングには、フリースタイルとグレコローマンの2種目があり、かつては、ごくごくまれに両方に出場する選手がいた。

ディートリッヒは、ローマ、東京、ミュンヘンの3大会は、フリー・グレコの両方に出場している。
しかもローマ五輪では、フリースタイルに金、グレコローマンに銀メダルを獲るという史上唯一の快挙を成し遂げている。

38歳で出場した地元ミュンヘン五輪でもフリー・グレコの両方に出場したが、フリースタイルは5位、グレコローマンは順位なしに終わっている。

ディートリッヒは、史上最も成功したレスラーだが、5回目の五輪は十分な結果が残せなかった。
伊調馨の5回目の五輪はどうなるだろうか。

 

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