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June 12, 2019

オリンピック人国記 人見絹枝(岡山県)

日本人の女性で初めて五輪に出場し、初めてメダルを獲ったのは誰か、ご存知だろうか。
岡山県出身の陸上の人見絹枝さん(故人)だ。
1928年のアムステルダム五輪、43名の日本選手団中、唯一の女子選手だった人見は800mで銀メダルを獲り、日本の陸上史にその名を残した。
身長170cm、体重は56kg、この時代の女性としては随分大柄である。
56年ぶりに五輪女子100mに出場する福島千里が166cm48kg、人見と同じアムステルダム五輪に出場した3段跳び金メダリストの織田幹雄が165cmだったというから、その大柄振りが伺える。

100m、400m、走り幅跳びに世界記録を持っていた人見は、アムステルダム五輪で100m、800m、円盤投げ、走高跳の女子の個人種目全てにエントリーした。
100m予選は1着で予選突破したものの、準決勝は4着(12秒8)に終わり決勝進出を果たせず、そのため未経験の800mの出場を決めた。
未経験でありながらエントリーしているところが、凄いのだが・・・。
800mの予選は2分26秒2で突破、決勝は2分17秒6で2位、日本人女性初の五輪メダリストになった。
これが1928年8月2日 人見21歳のときである。
ところが、この日からちょうど3年後の1931年8月2日、人見は肺炎のため24歳で早世した。

人見の銀メダルから64年後、1992年バルセロナ五輪で、同じ岡山県出身の有森裕子が人見以来の陸上女子銀メダリストとなった。
有森の祖母は人見の女学校の後輩であり、有森の銀メダル授与もまた8月2日だったという奇縁もあった。

岡山県は、五輪史に残る選手が多く出ている。
東京五輪に出場し、タレントとしても活躍した競泳の木原光知子(故人)。
メキシコ、ミュンヘン、モントリオールの3大会連続で体操団体金メダルを獲得した監物永三、ロサンゼルス五輪の鉄棒で、男子初の10点満点を出し金メダルを獲った森末慎二、北京五輪野球日本代表監督の星野仙一(故人)も岡山県出身である。

私事になるが、102歳で亡くなった筆者の祖母は1902年生まれだった。
人見さんは1907年生まれで、祖母よりも5歳も若かったことになる。
人の一生とは不思議なものだ。

 

●1928年 陸上女子800m

①リナ・ラトケ ドイツ  2:16.8 

②人見絹枝 日本  2:17.6 

③インガ・ゲンツェル スウェーデン  2:18.8

*女子800mは、そのきつさ故、1932年から1956年まで五輪種目から外されていた。

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Comments

岡山県出身というとモントリオール五輪女子バレーボール金メダリストの白井貴子さんですね。
そして最近のバレーの話題はなんといっても男子のブラジル遠征問題。
この「ワールドリーグ」という昭和のプロレスみたいな名前の大会は五輪本番2週間前にわざわざ地球の裏側に遠征するのが苦痛に感じないほど魅力のある大会なのでしょうか?
しかもこの大会では五輪本番で使用する新しいボールが使えません。
この大会が高額賞金とはいえ日本がその恩恵に与るほど強くはありません。
FIVBが日本のテレビ局からの放映権料を当てにしているから現時点で最下位の日本が”主催者推薦”という形で決勝ラウンドに進出できたみたいですね。
(しかも五輪本番のメンバーを強引に出場させようとしてます)
一体、日本協会は何を考えているのでしょうか。
国内で有料の紅白戦をやってるほうがまだましです。
これじゃ植田監督が不眠症になるのも無理も無いです。
やっぱりあの二人の男の影がチラつきますね(笑)

Posted by: 中東の太鼓 | July 18, 2008 11:34 PM

ワールドリーグの件は、フジテレビの意向が強いのかと思ったら、フジはCS放送で2時間の枠しか取っていないですね。
植田監督は珍しく声を荒げていましたけど・・・。

Posted by: 管理人 | July 20, 2008 09:39 PM

戦前の日本女性に、人見絹枝のような選手が出てきたのは、ある意味、驚きですね。

国民の栄養状態もそれほど良くはなかったころ、抜群の体格と運動能力を備えて、世界各地の競技会で転戦していたというのはすごいことです。

一昨年ごろだったか、NHKの「その時歴史が動いた」で、人見がラトケの2着に入り、銀メダルを獲得したアムステルダム五輪800メートル決勝の映像を初めて見ました。映像が残っていたとはびっくりで、大変感動しました。

予選と決勝のタイムが全然違いますが、予選はラトケも流していたので、決勝は着いていけないだろうというのが、おおかたの予想だったようですね。1コースを引いて、インコースでじっと耐えた人見の執念はすばらしいです。3年後の同日に亡くなるというのは、本当に悲しいことでしたが・・・

ところで、バレーボールですが、私の職場にゴッツの友達という人がいて、北京の男子バレーボールの応援に行こうとして、試合のチケットを取るのに苦戦しています。

理由は何と、JOCが男子バレーボールでは、各国への割り当て分を取っていなかったためというのです。男子バレーボールに関しては、ファンのために準決勝、決勝の分だけを確保していたそうですが、本当でしょうか。

だとしたら、ずいぶんな話ですね。応援していると言いながら、裏では出場を予想していなかったというわけですから(笑)。

それから、中東の太鼓さま、「「ワールドリーグ」という昭和のプロレスみたいな名前の大会」という表現は気に入りました(笑)。

アントニオ猪木がクリス・マルコフを卍固めで破って初優勝したのを思い出します(笑)。

Posted by: でいのしん | July 21, 2008 09:23 AM

>「ワールドリーグ」という昭和のプロレスみたいな・・・

僕は覆面ワールドリーグ戦の方が好きで、G馬場扮するのがグレート・ゼブラ。
ザ・エジプトミイラとライオンマンとのタッグ戦にタイガーマスクと組むのですが・・・。
皆さん知らないかな。

Posted by: 管理人 | July 21, 2008 11:40 PM

結局男子バレーのブラジル遠征は五輪組は福沢と清水の2人だけで植田監督も帯同しないとの事です。
考えると1986年&2002年の世界選手権はアジア大会と日程がバッティングしたので世界選手権は1軍でアジア大会は若手主体の2軍を派遣しました。
アジア大会の方は当然成績は振るいませんでしたが(ソウル大会はインドに敗れて4位、釜山大会は中国に勝利するも3位)、若手に経験を積ませるという意味では十分機能したと思います。
1986年のソウル大会はたしか大竹が、2002年の釜山大会は越川が高校生で選出され後のフル代表の主力となる選手になりました。
なので今回のブラジルでの決勝ラウンドはいっそのこと将来を担う若手選抜で望んでほしかったのですが、やっぱり2軍のメンバーだとFIVBから制裁を受けるのでしょうかね?
決勝ラウンドに進出する条件を満たしてないのに勝手に推薦しておきながら無茶を要求するなんて・・・
しかも新しい公式球を使えないのは理解不能です。
まさに無理が通れば道理も通るですね。

そういえば私は「覆面ワールドリーグ戦」は初めて知りました。
みちのくプロレスの「ふく面ワールドリーグ戦」なら聞いたことがありますけど。
それにしても馬場さんに覆面をかぶせてもあまり意味が無いような気がしますが(笑)

Posted by: 中東の太鼓 | July 22, 2008 11:50 PM

>そういえば私は「覆面ワールドリーグ戦」は初めて知りました。

アニメのタイガーマスクの中のはなしなんです。
ワールドリーグ戦に参加していたタイガーが、ある事情でより高額賞金の覆面・・・の方に参加する。
タイガーマスクの事情を理解した馬場さんが、覆面をつけて覆面ワールドリーグ戦に参戦し、タイガーを助けるという話です。
タイガーマスクは原作よりもアニメの方が面白かったですよ。

Posted by: 管理人 | July 23, 2008 10:26 AM

>タイガーマスクは原作よりもアニメの方が面白かったですよ。

私もそう思います。
小学生の時、「巨人の星」や「あしたのジョー」を夢中になって読みましたが、アニメ化された梶原一騎ものでは、これが一番優れているのでは、と思ってます。「虎の穴」の掟と、子供たちのために戦う伊達直人のジレンマが、いいですね。エンディングの曲も良かったし(笑)。

Posted by: でいのしん | July 26, 2008 03:58 PM

>エンディングの曲も良かったし(笑)。

その名も「みなし児のバラード」(笑)
今でもそらで歌えますよ。

あたたかい 人の情も 胸を打つ あつい涙も 知らないで育った 僕は みなし児さ 強ければ それでいいんだ 力さえ有れば いいんだ ひねくれて 星をにらんだ僕なのさ ああ だけどそんな僕でも あの子らは 慕ってくれる それだから みんなの幸せ祈るのさ
 

Posted by: 管理人 | July 26, 2008 05:28 PM

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