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September 21, 2019

伊調馨 東京五輪届かず 世界には5回のオリンピックに5個のメダルを獲った選手もいる

カザフスタンで開催中のレスリングの世界選手権 女子62キロ級で川井友香子が銅メダルを獲得して日本協会の選考基準を満たし、57キロ級覇者で姉の川井梨紗子に続いて東京五輪代表に決まった。

伊調馨は旧階級の58キロ級、63キロ級を合わせて五輪で4連覇していたが、東京五輪出場の可能性が事実上なくなった。

霊長類最強の男の異名で知られるアレクサンドル・カレリンもグレコローマン130kg級で1988年、1992年、1996年と3大会連続で金メダルを獲得するが、2000年は銀メダルに終わっている。

カレリンと同時代のボクシング界には、キューバにフェリックス・サボンという選手がいた。
1988年ソウル五輪はキューバがボイコットしたため出場できなかったが、1992年、1996年、2000年のヘビー級でいずれも圧勝で金メダルを獲得した。
ボクシングの3大会連続金メダルは3人いるが、もしもキューバがソウル五輪をボイコットしなければ、フェリックス・サボンがボクシング唯一の4連覇を成し遂げた可能性が高い。

五輪4大会連続金メダルの伊調は、格闘技において唯一無二存在だ。


が、5回の五輪に出場し、5つのメダル(1つの金、2つの銀、2つの銅)を獲ったという怪物もいる。
ウィルフリード・ディートリッヒ(ドイツ→西ドイツ)だ。
4回のフリースタイルと、3回のグレコローマンの7回のトーナメントに出場した選手だ。

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ご存知のようにレスリングには、フリースタイルとグレコローマンの2種目があり、かつては、ごくごくまれに両方に出場する選手がいた。

ディートリッヒは、ローマ、東京、ミュンヘンの3大会は、フリー・グレコの両方に出場している。
しかもローマ五輪では、フリースタイルに金、グレコローマンに銀メダルを獲るという史上唯一の快挙を成し遂げている。

38歳で出場した地元ミュンヘン五輪でもフリー・グレコの両方に出場したが、フリースタイルは5位、グレコローマンは順位なしに終わっている。

ディートリッヒは、史上最も成功したレスラーだが、5回目の五輪は十分な結果が残せなかった。

 

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