東京五輪 日本選手団 旗手と主将決まる
東京五輪日本選手団の男女旗手が正式発表された。男子はバスケットボールの八村塁(23=ウィザーズ)、女子はレスリングの須崎優衣(22=早大)を起用する。
IOC国際は、ジェンダー平等の観点を考慮して、今大会から旗手を男女1人ずつのペアで起用できる新ルールを採用した。JOCは八村、須崎の起用を固めていた。
八村塁というのは非常に良い選考だ。
実績、知名度は申し分なく、父親がベナン人、母親が日本人という57年前にはなかった日本人の多様性を表している。
5年前の旗手は誰だったか?
五輪の開会式の映像はニュース等も含めると相当回数見ているはずだが、わずか5年前の旗手が誰であったか意外と覚えていない方も多いのではないだろうか。
リオデジャネイロ五輪の日本選手団旗手は、陸上10種競技の右代啓祐が務めた。
旗手や主将の競技種目は、戦前は陸上が多い。
戦後、様々な競技から選ばれるようになったが、実力、知名度の高い柔道が多い。
ソウル大会に女性初の旗手として小谷実可子が選ばれ、シンクロ(現在はアーティスティックスイミング)ソロで銅メダルを獲得。
ロサンゼルス大会(1984年)の銅メダリストであった中田久美は、旗手を務めたバルセロナ大会では6位。東京五輪は日本代表監督として臨む。
20歳で2度目のオリンピック出場を果たし、誰もが金メダルを持ち帰ると思ったアトランタ大会の旗手田村亮子は、柔道48キロ級決勝で北朝鮮のケースンヒに敗れ、再び銀メダルに終わっている。念願の金メダルを手にするにはさらに4年待たなければならなかった。
室伏重信(モスクワを含め5大会代表)、室伏広治(4大会出場)、室伏由佳(1大会出場)という3人で10大会に五輪代表という室伏家だが、意外にも重信氏がロサンゼルス五輪で旗手を務めたことがあるだけだ。
選手宣誓は?
日本開催場合、選手団の主将は選手宣誓を務めており、今大会は山県亮太がすることになると思われる。過去の日本開催の五輪で、選手宣誓をしたのは下記の人物だ。
1964年東京 小野喬
1972年札幌 鈴木恵一
1998年長野 荻原健司