スポーツビジネス

May 22, 2012

UCL優勝でチェルシーが手にした賞金は€900万

サッカーの欧州チャンピオンズリーグUCLは、チェルシーがバイエルン・ミュンヘンを下して優勝したが、この試合に限っての賞金は€900万(約9億円)だそうだ。

UCLに出場したクラブには分配金が支払われる。
昨季の例を見ると、優勝したバルセロナは、5102万5000ユーロ(約56億2000万円=当時)を手にした。
これはグループステージの成績に基づくボーナスが3070万ユーロと、テレビ放映権料の分配金2030万ユーロの合計。
準優勝したマンチェスターユナイテッドが手にした額は5319万7000ユーロ(約58億6000万円=当時)。
成績に基づくボーナス2700万ユーロに加え、テレビ放映権料の分配金2590万ユーロが加算され、驚いたことに優勝したバルセロナを上回るという逆転現象が起きている。

恐ろしいまでに高額な賞金が舞う欧州のサッカー界だが、6月9日にウクライナ・ポーランドの共催で開幕する欧州選手権の賞金総額は1億9600万ユーロと発表されている。
参加16チームには各800万ユーロが支払われ、優勝チームは1550万ユーロ以上を獲得する。

2010年の南アフリカW杯で優勝したスペインが手にした賞金は3100万USドル(約27億6000万円)、16強だった日本が支度金の100万USドルを合わせて1000万USドルを得ているが、この金額は2011年女子W杯で優勝したなでしこジャパンの100万USドルの10倍である。
サッカー界の男女格差はまだかなりある。

以下、日本のサッカー界の主な優勝賞金

●Jリーグ 2億円

●天皇杯 1億円

●ナビスコ杯 1億円

●スーパーカップ 3000万円

●ACL 50万USドル

●なでしこリーグ 500万円

●ついでにKリーグ 5億ウォン(約3400万円)
昨季よりも2億ウォン増えている。

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January 20, 2012

コダック経営破たん かつてはIOCと蜜月

かつて世界でフィルムを作っている会社は4社しかなかった。

アメリカのコダック
日本の富士フィルムと小西六(サクラ・現コニカミノルタ)
ドイツのAGFA

中でもコダックのシェアは圧倒的で、富士フィルムはその牙城を切り崩すため、スポーツ分野に目を付けた。
IOCと蜜月だったコダックに対し、富士が近づいたのはFIFAだ。
富士フィルムは、1982年W杯スペイン大会から2006年ドイツ大会まで公式スポンサーだった。

ところが、1984年のロサンゼルス五輪の際に富士、は地元のコダックを差し置いて公式スポンサーに就いた。(このときは男子バレーの全日本に、多くの富士フィルム所属の選手が在籍していたことも多少関係する。)
ロス五輪での失態を取り返そうとコダックは、TOPといわれるIOCのスポンサーを、制度が始まった1988年から北京五輪の2008年まで務めた。
近年、そのスポンサー料は一大会5500万ドルともいわれていた。
その一方で世の中は、フィルムからデジタルへ一気に変わっていく。
デジタルカメラを最初に開発した企業でもあったコダックだったが、日本企業の技術力について行けなかったのは周知の通りだ。

富士フィルムといえば、日本の正月のテレビに欠かせないCMを作ってきたが、近年化粧品分野のCMが目立っている。
今年は樹木希林に中島みゆきと松田聖子が絡むCMをよく見ただろう。
3年前の時点で、同社の売り上げの内フィルム関連は既に5%を割っているという。

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January 03, 2012

箱根駅伝にみる日本テレビのスポーツ戦略

この記事は2008年1月に書いたものです。
問い合わせが多いため再掲します。


昨年(2007年)の箱根駅伝で優勝した順天堂大学のスポーツ健康科学部山田満准教授は、箱根優勝の広報効果は58億4688万円だったと見積もる。
山田准教授は電通出身だ。

山登りの5区で、3年連続で区間記録をつくった今井正人の力走を伝えた日本テレビのアナウンサーは、校名を74回連呼し、画面のテロップに校名が63回映しだされたという。
箱根駅伝の視聴率は正月三賀日のテレビ番組で視聴率の1、2位を占める。
1月2~4日のテレビ(ニュースなどを含む)の放映時間、3、4日の新聞記事のうち、順天堂大学の占める秒数、紙面の面積を計算。広告料金に換算すると19億4896万円。広報効果はその3倍58億4688万円に相当するというのだ。
優勝争いに絡めば、自然と露出度は上がり、その年の大学入試にも影響を及ぼす。

箱根駅伝はいつからこんな怪物番組になったのだろう。
かつて、箱根駅伝はテレビ放送はなく、ラジオ中継もはじまったのは昭和28年(1953年)だそうだ。

東京五輪を契機に、スポーツの中心は学生から実業団へ移り、陸上競技は企業主体になった。それに伴い60年代から70年代に箱根駅伝は低迷していた。
ところが、箱根駅伝の人気を復活させたのは早稲田の瀬古利彦である。

高校時代は中距離の選手で800mから5000mまでのタイトル独占していた瀬古は、早大入学後、中村清監督(故人)に見出された。
瀬古は1年生からエース区間の2区を走り、3年4年と区間記録・区間賞を獲った。
当時も今もマスコミ界には早稲田出身者が多く、彼らにとっても「えんじ」のシャツに白く「W」を染め抜いた瀬古利彦の走る姿は格好の素材であり、箱根は瀬古の出現によって再び勢いを取り戻し、瀬古は国民的なスター選手になっていった。

箱根を最初に取り上げたのはテレビ東京である。
1983年の第59回大会からテレビ放送を開始したが、ゴールの生放送を含む1月3日12:00~13:54の録画ダイジェスト放送であった。

日本テレビが後援に入り本格的なテレビ放送が開始されたのは1987年。
1989年の第65回大会から現在のような全区間完全生中継が行われている。
この1987年というのはソウル五輪の1年前であり、8月にはローマで第2回の世界陸上が開催されている。
この4年後1991年には東京での第3回世界陸上開催が決まっており、日本テレビは20億円という巨額の放映権料を負担し、独占放送の計画があった。

東京世界陸上に向けて陸上競技、特に日本人選手がメダルに届きそうなマラソン、長距離に対する関心と競技者の裾野を広げるために、日本テレビの箱根駅伝生中継が始まったと見る。

事実、東京世界陸上には前後に例を見ない6人もの箱根経験者が参加し、男子マラソンでは日体大時代には山下りのスペシャリスト(6区)として3年連続で区間賞を獲得した谷口浩美が金メダルを獲得している。
世界陸上に出場した日本人男子選手で優勝したのは現在でも谷口ただ一人だ。

日本テレビの世界陸上中継は、93年シュツットガルト、95年イエテボリ大会で終了。
97年のアテネ大会からはTBSがホスト局に代わった。


1931年、読売新聞社社長の正力松太郎が中心となってアメリカメジャーリーグ選抜軍を日本に招待し、強豪大学チームとの試合を行った。
興行は成功を収めたものの、その後文部省により、プロであるアメリカメジャーリーグ選抜と大学チームは試合ができなくなった。
それに伴い大日本東京野球倶楽部が結成され、1934年には、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグらを擁した全米軍と試合をすることになった。大会は読売新聞の報道もあって大きな注目を集め、大日本東京野球倶楽部は後に読売巨人軍となった。
この当時は日本テレビ開局前であるが、読売・日テレグループのスポーツ戦略はこのとき既にできていたといえる。

日本テレビは、1952年に開局し今年55周年を迎える。
当初からスポーツを重要なコンテンツと捉え、読売グループ総動員で盛り上げるという手法を得意としていた。簡単にその経過を振り返ると

1953年 民放初のプロ野球中継 巨人対阪神 中継
1953年 プロボクシング世界選手権白井義男-テリー・アレン戦中継
1954年  「力道山・木村政彦対シャープ兄弟プロレス実況」を放送。街頭テレビ プロレス旋風を起こす。
1969年 読売クラブ誕生
1971年 全国高校サッカー選手権大会を毎日新聞社に代わって主催し、独占中継権を得る。
1976年 全国高校サッカー選手権大会を東京開催へ変更
1979年 トヨタ杯開始
1987年 1月2日・3日 東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)中継放送開始
1987年 世界陸上ローマ大会独占放送
1991年 世界陸上東京大会独占放送 1995年イエテボリ大会まで
2000年 全日本プロレス中継終了
2005年 FIFAクラブワールドカップ開始
2006年 巨人戦視聴率初の10%割れ

東京ヴェルディの前身である読売サッカークラブは1969年に誕生した。
1969年というのはサッカー日本代表が銅メダルを獲ったメキシコ五輪の翌年であり、読売クラブは将来のプロ化を目指しての設立だった。
そして将来のプロに選手を供給することを目的に、日本テレビが全国高校サッカー選手権のテレビ中継を開始したのが1970年。
そして大阪長居競技場で開催されていた同選手権を東京国立競技場に持ってきたのが1976年であり、トヨタ杯の誕生が1979年。この先には当然W杯出場があったのだ。  
 

箱根駅伝は80余年の歴史のある大会だが、関東学連主催のローカル大会であり、学生駅伝にはほかにも日本学生陸上競技連合が主催する全日本大学駅伝と出雲駅伝がある。

本来全国大会である後者のほうが注目されてしかるべきなのだが、現実箱根駅伝の注目度にはかなわない。
これはマスメディア、特に日本テレビ、読売新聞が必要以上にその背景をドラマ化してしまい、大学駅伝をめざす高校生が地方の大学よりも関東の大学を目指すようになっているためだ。
結果、優秀な選手は関東の大学にしか集まらなくなるという弊害を起こしている。
また11月の全日本大学駅伝も箱根の前哨戦と位置づけられてしまっている。

さらには選手が箱根駅伝で燃え尽きてまい、男子マラソン、長距離ではなかなか世界で上位にくいこめる選手が出てこない状況をも作っている。

かつて、甲子園の高校野球は、良くも悪くも日本人の精神主義、集団志向の象徴だったが、現代の日本人の意識と合わなくなってきているのか、以前ほど社会現象、話題になることはない。
箱根駅伝が甲子園に代わっているのではないか、テレビの視聴率が如実にそれを物語っている。

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June 06, 2011

全仏オープンを制した李娜 賞金は1億4千万円

この週末 アジアのスポーツにおいて歴史的快挙が生まれた。
テニスの全仏オープン第14日の4日、女子シングルス決勝で、第6シードの李娜(中国)が第5シードのフランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)を6―4、7―6で下し、シングルスではアジア選手として男女を通じて初の4大大会優勝を飾ったのだ。
1億6600万人という、日本の全人口を超えるテレビ視聴者が中国中で試合を見守った中、快挙が成し遂げられた。
李娜が得た優勝賞金は120万ユーロ(約1億4千万円)という。
でも中国のことだ。
1億以上の金銭がそのまま李娜の懐に入るのだろうか。

中国にも各スポーツにプロ選手はいる。
が、アメリカやヨーロッパでいうところの「プロ選手」はNBAの姚明、サッカーのオランダリーグで活躍していた周海浜など数人ではないかと数年前までは言われていた。
では、テニスを始めプロツアーで活躍する彼女等はプロでなくて何なのだ?

今回全仏で優勝した李娜も、その所属は国家=国家体育総局であり、給料を国家が支払う厳密な意味でのプロではなかった。
例えばテニスの競技会での賞金については
担当コーチ15%
中国テニス協会30%、
選手、コーチの出身地(省や市)10%、
国家体育総局10%
の割合で天引きがなされ、
選手本人が手にするのはわずかに35%
という時代が続いていた。

ところが、2008年北京五輪。
女子ダブルス銅メダルを獲得した鄭潔と晏紫、シングルス4位だった李娜など4人の選手に対し、国家体育総局テニス管理センターは、出場する試合の選定とスポンサー探しについて自由裁量を認める決断を下したのだ。

これによって、選手が国等に上納するのは賞金の8%と大幅に縮小され、李娜は全仏の賞金の1億2000万円以上を手にすることができた。
なお、李娜は今年の全豪オープンでは準優勝し、その賞金は1 100000豪ドル=約9500万円、この92%も手にしている。

現在李娜は、ナイキ、ロレックス、ネスレ、ハーゲンダッツなどとスポンサー契約を結んでいる。
中国といえば、昔でいう「ステートアマ」が健在で、スポーツは国家事業であるかとの先入観を持つ。
それは誤りではないが、一方では李娜のようなプロ選手も出てきているのだ。

追記
報道によると李娜の推定収入は3087万元(約3億8000万円)とある。
種目が違うが、昨年の宮里藍の全米ツアーでの賞金は、145万7384ドル(約1億2052万円で全米6位)。
李娜の稼ぎっぷりが判るというものだ。

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May 29, 2011

BMWのスポーツマーケティング

IOCにはTOP(The Olympic Partners)と呼ばれるスポンサー制度ある。
1988年のカルガリー、ソウル五輪から導入しされ、全世界で五輪ロゴを利用した広告や製品販売の権利が認められている。

サムスン:無線通信機器
パナソニック:AV/放送機器・記録メディア

のようにカテゴリーが分かれており、一つのカテゴリーに1社しか参加できないシステムだ。
2006・08年 トリノ・北京五輪対象のTOP企業は12社が、合わせて866,000,000US$の巨額の契約金を支払った。

が、TOPにこれまで自動車メーカーが入ったことはなく、個々の大会ごとに有力メーカーがパートナーとして契約している。
例えば長野五輪の際はトヨタが、トリノ五輪の際はもちろん地元のフィアットがパートナーを務めた。

ところが近年の五輪ではドイツメーカーが活発に動いている。

2008年 VW 5000万€(契約年数不明)
2010年 GMcanada 6700万ドル(8年)
2012年 BMW 5000万ドル(3年)
2014年 VW 1億ドル(5年)

ご存知のようにBMWはVWとライバル関係にあり、VWが2014年ソチ五輪に破格の契約をしたことで、2016年リオデジャネイロ五輪はBMWがパートナーの地位を奪回することに躍起になっており、さらにTOP企業として契約する意欲も見せIOCを喜ばせている。

BMWはドイツ・バイエルン州が本拠であり、2018年冬季五輪にミュンヘンが立候補していることはいうまでもないが、この招致委員会にもパートナーとして参画している。
この額が2600000ドル(2009-11)だ。

さらにミュンヘンの2018年招致を成功させるべく、BMWは主要国のNOC(五輪委員会)のスポンサーとなり、票固めをしている。

2009年にGMが破綻すると、それまでGMが務めていたUSOCのスポンサーにBMWが滑り込んだ。
USOCが外国メーカーと契約するとは前代未聞である。
2010-16年の長期契約でその額2400万ドル。
さらに米国のスケート、水泳、陸上、ボブスレー協会との個別スポンサーにもなった。
同様にBMWは、中国、フランス、ギリシアのNOCのスポンサーでもある。

①TOYOTA  8410000台
②GM 8390000台
③Renault Nissan  7270000台
④VW 7140000台
⑤Hyundai-Kia  5730000台
⑥Ford 5310000台
⑦Fiat-Chrysler 4000000台
⑧Peugeot Citroën   3600000台
⑨Shanghai  3580000台
⑩Honda  3550000台
⑪Suzuki  2900000台

BMW 1500000台

上記は2010年のメーカー別の自動車生産台数である。
BMWはその規模からすると10傑に入らない中小メーカーとなる。
が、米フォーチューン誌のブランド番付によると19位
トヨタ33位、VW35位を大きく引き離し、自動車メーカーの首位にある。
BMWの存在が2018年招致に大きく影響しそうだ。

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February 17, 2011

フィオレンティーナとMAZDA €400万でスポンサー契約

サッカー日本代表DF長友佑都は16日、イタリア・セリエAのインテルに移籍後初めて先発出場を果たした。
対戦相手はフィオレンティーナ。

この試合の映像を見て「オッ」と思われた方もいるのではないだろうか。
フィオレンティーナのユニフォームスポンサーが「MAZDA」なのだ。
フィオレンティーナといえばTOYOTA。
中田が在籍していたとき(2004年頃)よく見ただろう。
昨季でトヨタとは契約終了。
今季の開幕から、フィオレンティーナはメインスポンサーなしだったが、この1月からマツダと契約に至った。
その金額は、2012~13年のシーズン終了までの2年半で€400万=5200000ドル
1シーズンあたり約2000000ドル 円に直して1億7000万円くらいだ。

2010年のマツダ車の販売台数は下記のような数字になる。
前年比11%増という好調ぶりだ。
世界合計 128万6000台 
中国 24万台
日本 24万台
アメリカ 23万台
欧州 21万8000台
中南米 6万6000台

ただし、欧州だけは前年割れしており、このあたりも今回のスポンサー契約に関係ありそうだ。

Fiorentina_mazda
▲ジラルディーノ

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December 24, 2010

EPSON マンチェスターユナイテッドのスポンサーに

日本ではほとんど報道されなかったのだが、この11月26日にセイコー・エプソンがイングランドプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(以下マンU)とスポンサー広告を結んだ。
金額は2年で300万ポンド。
約3億8000万円。

マンUの試合は世界中で7~8億人の人が観戦するといわれている。
マンUの首脳とEPSON側の首脳との会見には、世界19カ国から約70人の記者が招待され、会見後のレセプションにはルーニーやファーディナンドら先発選手全員が参加したという。

EPSONのスポンサーは、ユニフォームへのロゴではなく、マンUの本拠地オールドトラッフォードにEPSNのブランドの入った機器の納入ということのようだ。

マンUと日本企業の付き合いは意外と古い。
マンUのメインスポンサー(ユニフォームの胸の位置)に最初になったのはSHARP
1982年~2000年に務めた。
1980年代のサッチャー政権時に改革の波も受け、マンチェスターに外国進出企業が増えていった。
アメリカのゼネラル・モーターズ、イーストマン・コダック。オランダのフィリップス、ドイツのシーメンスなどとともに日本からはシャープ、日本たばこ、ブラザー工業など七十社が進出し、日系企業だけで約4500人の雇用を生み出したとされる。
その縁で、シャープが最初のマンUのスポンサーとなった。
その当時の金額は1年当たり10万ポンドだったといわれている。

この当時TOYOTA杯にマンUが来日すれば、合わせてシャープは広告を出したり、シャープ杯と銘打ったプレシーズンマッチをマンUとJのクラブで行ったりしている。

メインスポンサーにシャープの後、下記のような企業が付いている
SHARP(1982-2000)
vodafone(2000-2006)
AIG(2006-2010)
Aon(2010- )
米国の保険仲介業の専門会社である Aon(エイオン)との契約は、2010-11シーズンから4季、8000万ポンドという高額になっている。

マンUのスター選手の中には韓国代表 朴智星がいる。
朴智星が活躍するこのクラブならば、韓国企業がスポンサーとして付いているだろうと調べてみるとやっぱりあった。

錦湖タイヤ(KUMHO TIRE)
ソウル特別市 

近年はF1にまで乗り出している錦湖タイヤが、サッカーとどう結びつくのかわからないが、知名度の高いマンUのスポンサーになったことで、マーケティング活動を潤滑に進めようとのことのようだ。
一方、ソウル市はデスティネーションパートナーとなっている。
マンUや朴智星のファンを韓国に旅行に呼ぼうとの意図があるようだ。

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August 04, 2010

最もスポンサー料を支払っている日本企業はどこだ?

東芝はこの度、2011年9月に開催するラグビーワールドカップ(W杯)ニュージーランド大会の公式スポンサー契約を同大会の運営会社RWCLと結んだと発表した。
契約期間は2010年7月20日から来年の決勝戦終了後の30日間までの約14ヶ月。
契約金額は明らかにされていないが、推定で400万ドルくらいと見られる。
東芝はテレビやノートPC、デジタル複合機などの機器を提供する。
また、大会会期中の試合会場に広告ボードを設置するほか、企業・製品広告で大会ロゴを販売促進やイメージ向上に活用することがねらいとなる。

過去の東芝のこういったスポーツイベントへの協賛としては、FIFA-W杯のスポンサーがある。
日韓大会からドイツ大会までの5年間オフィシャルITパートナーを務めた。
このときは基本契約料が推定で80億円。
さらに、ドイツ国内12都市でのFIFA公認パブリックビューイングへの協賛、ネットカフェの支援、関連イベントの経費などを合計すると東芝の負担した総額は120億円を超えたといわれている。
それからすると今回のラグビーのスポンサーは、それほどの高額ではない。

ちなみに東芝に代わって現在は、ソニーがFIFAパートナーとして、2007年から2014年までの8年間330億円という巨額の契約をしている。
これは南アフリカW杯をご覧になった方はよくご存知だろう。

日本の企業でスポーツイベントへの協賛というとまずパナソニックの名前が挙がる。
1988年のカルガリー冬季五輪の際、初めてIOCにTOPの制度が出来てから20年以上IOCと友好関係を続けている。
パナソニックが、4年間にIOCに支払う金額は50~60億円。
ところが、パナソニックがIOC以上に巨額のスポンサー料を支払っていたのがF1だ。
F1に参戦しているトヨタのマシンにPanasonicのロゴが大きく描かれていた。
最後の契約は単年で3500万ドルの3年契約だったが、2009年のパナソニックのF1におけるメディア露出は6,050万ポンド(85億2,773万円)相当に上るという調査結果が出ていた。
費用対効果を考えればこれが最も優れていたが、ご存知のようにトヨタ2009年を最後にF1から撤退した。


*補足
ソニーとUEFAの契約は、ソニーヨーロッパによるもの。
しかもチャンピオンズリーグのみが対象となり、ユーロ(欧州選手権)は対象になっていない。
にもかかわらず、単年の契約額はW杯を上回っている。


●日本企業のスポーツイベント協賛状況(サムスンのみ韓国)
Toshiba


●参考記事
・ソニー
・パナソニック
・フナイ
・サムスン

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May 24, 2010

チャンピオンズリーグ決勝の視聴率は1.7%

5月22日の早朝フジテレビで放送された UEFAチャンピオンズリーグ09/10FINAL・バイエルンミュンヘン×インテルミラノの視聴率が発表された。

1.7%

視聴率1%あたり推定175,810人がテレビを視聴していることになるので、およそ30万人弱の人がこの試合を見入ったことになる。

もちろん、チャンピオンズリーグの放映権は元々スカパーが持っており、スカパーを見た人もいるだろうからこの数字は余り当てにならない。
また、視聴率には±2.4%の誤差があるそうだから、ひょっとしたらほとんど誰も見ていなかった可能性もゼロではない。

スカパーは320万ユーロ(3.76億円)の放映権料でUEFAと契約している。
今季は、VVVフェンローにいた本田圭佑が、冬の移籍市場で、CSKAモスクワに移籍。
決勝トーナメント1回戦に出場しゴールを決め、にわかに注目を集めたが、本来は日本人選手の活躍を見るための試合ではない。
どのくらいの人が、チャンピオンズリーグを見たくて、スカパーと契約しているのか知らないが、やっぱり高いなあ。

ちなみに欧州列強はチャンピオンズリーグにこんな額を支払っているのだ。

①イングランド 179万ユーロ
②イタリア 98万ユーロ
③スペイン 91万ユーロ
④ドイツ 85万ユーロ
⑤フランス 52万ユーロ
⑥オランダ 28万ユーロ
⑦クロアチア 10万ユーロ
⑧ブルガリア 8.8万ユーロ
⑨ギリシャ 8.5万ユーロ
⑩ポーランド 8.1万ユーロ

アメリカ 4.3万ユーロ
日本 3.2万ユーロ(3.76億円)
オーストラリア 2.9万ユーロ

朴智星(マンチェスターU)の母国である韓国がいくら払っているかも興味深いが、判らなかった。

一方、イギリスのイニシアチブフューチャーズ・スポーツ エンターテイメントグループの発表した2009年の各種スポーツのテレビ視聴者数は、なんとチャンピオンズリーグ決勝が、スーパーボウルを押さえて1位になっている。
2009年は、五輪もW杯もなかった年だが、1億を超す視聴者がいるのはこの二つしかない。

●2009年スポーツテレビ視聴者ベスト10(▼東洋経済5.15より)
①UEFAチャンピオンズリーグ決勝 1.09億人 バルセロナ2-0マンチェスターU.
②第43回スーパーボウル 1.06億人 ピッツバーグ・スティーラーズ27- 23アリゾナ・カージナルス
③F1バーレーン・グランプリ 0.54億人 優勝:ジェンソン・バトン
④世界陸上男子100m決勝 0.33億人 優勝:ウサイン・ボルト9秒58
⑤ウィンブルドン男子シングル決勝 0.29億人 ロジャー・フェデラー3-2アンディ・ロディック
⑥WBC決勝  0.27億人 日本5-3韓国
⑦MLBワールドシリーズ第6戦 0.26億人 ヤンキース4-2フィリーズ
⑧NBAファイナル第5戦 0.26億人 オーランド・マジック1-4ロサンゼルス・レイカーズ
⑨USマスターズ最終日 0.21億人 優勝:アンヘル・カブレラ(ARG)
⑩スディルマンカップ決勝 0.19億人 中国3-0韓国


2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会


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May 19, 2010

MLBを超える大学バスケットの放映権

東洋経済5/15号「スポーツビジネス徹底解明」(下記)には興味深い様々なデータが出ている。
その内のひとつを紹介しよう。
スポーツ選手の年収ランキング2009年」だ。

①タイガーウッズ(米)ゴルフ 99.7億円
②フィル・ミケルソン(米)ゴルフ 53.0億円
③デビッド・ベッカム(英)サッカー 45.2億円
レブロン・ジェームス(米)NBA 42.4億円
⑤キミ・ライコネン(FIN)F1 40.1億円
⑥マニー・パッキャオ(比)ボクシング 40.0億円
⑦リオネル・メッシ(ARG)サッカー 39.9億円
⑧アレックス・ロドリゲス(米)MLB 39.0億円
シャキール・オニール(米)NBA 35.0億円
⑨フェルナンド・アロンソ(西)F1 35.0億円
⑨バレンティーノ・ロッシ(伊)オートバイ 35.0億円

世界中のスポーツ選手の中で、2009年に最も収入が多かったのはタイガーウッズ。
その活躍ぶりは今更だが、例の交通事故から不倫騒動が持ち上がったのが昨年11月のこと。
1月~11月までの収入でも2位以下に圧倒的な差を付けての1位にいる。

4位にレブロン・ジェームス、9位にシャキール・オニールがいる。
米国の4大プロスポーツといえばNFL,NBA、MLB、NHL。
4大スポーツの選手の収入が、もっとも高いのは、MLBでもNFLでもなく、NBAである。

NFLやMLBと異なり、 室内体育館=観客収容能力の少ないはずのNBAがなぜ多額の給料を払えるのだろうか。
その答えは次のようになる。

・五輪、W杯と同様に4大スポーツも、入場料収入よりもテレビ放映権料が大きい。
・NBAの放送頻度は高い。
・野球やフットボールは一チーム50人から100人の選手を抱えている一方、NBAは1チーム僅かに12人。どうしても1人あたりの収入はバスケットは高くなる。
・マイナーリーグの必要がない
例えば野球は、メジャー球団がマイナーリーグの選手を事実上養っている。
その点バスケットは、大学と高校で非常に盛んなスポーツであり、マイナーリーグがない。

4大スポーツ、五輪、W杯の放映権をまとめてみると下記のようになる。
(4大スポーツは1シーズン、五輪・W杯は1大会)

W杯南アフリカ大会 29億2100万ドル
ロンドン五輪 27~28億ドル
NFL 26億6000万ドル 
北京五輪 18億2600万ドル
バンクーバー五輪 11億ドル
NBA 9億2500万ドル
NCAAバスケット 7億7000万ドル
MLB 5億2600万ドル
NHL 1億2000万ドル 

米国人にとって、バスケといえばNBAとともに大学バスケットがある。
毎年3月は、全米大学体育協会(NCAA)1部男子バスケットボール選手権が行われ、その熱狂振りはマーチ・マッドネスと呼ばれている。
米4大テレビネットワークの一つ、CBSとケーブルテレビ局のターナー・ブロードキャスティング(TBS)は、NCAAとマーチ・マッドネスのテレビ放映権とインターネット配信権について新たに14年間で108 億ドルという契約を結んだ。
それまでの契約は同じくCBSと11年間で60億ドルだったが、(このときも随分騒がれたが)、今回はさらに高騰した。
ちなみにデューク大学が優勝した今年の決勝のテレビ中継は、全米で2390万人が見たとされる。
バンクーバー五輪のアイスホッケー決勝カナダ対アメリカの視聴者が、全米で2760万人だからその熱狂振りもわかるだろう。
(しかし、スーパーボウルの視聴者は1億人を超える)

特筆すべきは、大学スポーツが放映権料でMLB、NHLという4大プロスポーツを上回ったことだ。
米国がいかにスポーツ大国といえども、優良ソフトは決して多くない。
それゆえに希少コンテンツの価格は高騰する。
多チャンネル時代を迎えて、他局との差別化、ブランド化は一層厳しいはずだ。
そこでは高視聴率が約束されたイベントが必要になる。
ワールドシリーズ、スーパーボウル、ゴルフのマスターズと同様に大学バスケもその中にあるということだ。



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