August 05, 2009

国際水泳連盟とSPEEDO社の濃密な関係

今回のローマの世界水泳で出た世界新記録は43。
余りの記録ラッシュを生んだ高速水着は、来年の1月以降廃止されることになった。

とは言うものの、水着問題の根本的な解決には至ることはない。
というのも、FINA(国際水泳連盟)とスポンサーであるSPEEDO社は共に繁栄を願う運命共同体であるからだ。

1月以降の廃止の決定は、ジャケド社やアリーナ社のラバー素材やポリウレタン素材を使った水着が、レーザーレーサー(LZR)よりも高速であることが証明されたSPEEDO社の意向であることは間違いない。

世界水泳をご覧になった方は気づかれたであろうが、LZRを開発したSPEEDO社は、Nikonやヤクルト、オメガ等と共にFINAのスポンサー企業を務めている。
SPEEDO社からFINAに毎年支払われているスポンサー料は100万ドル
そして、今大会で世界新記録を出した選手には、FINAから2万5000ドルのボーナスが出された。
世界新記録は43だったから

43×2万5000ドル=107万5000ドル

とFINAはSPEEDO社からのスポンサー料を上回る賞金を払う羽目になった。

とは言っても、スポンサーにはNikonもヤクルトもあるし、FINAには全く問題はない。
ジャケド社やアリーナ社の大躍進は、SPEEDO社にとっては予想以上だったとは思うが、競泳という商品にとってはこの上ない広告になったのだ。

世界新が連発され、メディアで高速水着が話題になり、普段競泳に関心のない層もテレビ中継をみるようになった。
メーカーにとってもテレビ、新聞で連日自社ブランドが連呼され、広告効果は計り知れないものがあったはずだ。

そんな金のなる木をFINAはみすみす切ることはしないだろう。
中でもSPEEDO社に不利益なことをすることはない。

●大会別の世界新の数 近年は高速水着の影響が際立つ
2009年ローマ世界水泳 43
2008年北京五輪 25
2007年メルボルン世界水泳 14
2005年モントリオール世界水泳 9
2004年アテネ五輪 6
2003年バルセロナ世界水泳 14
2001年福岡世界水泳 8


一方、大阪の素材メーカー 山本化学工業はFINAの新規定に適合する織物の「高速水着」素材を10月に発売すると発表した。
山本化学工業は、アリーナの社の高速水着『Xグライド』に素材を提供した企業だ。

そして、山本富造社長はFINAが今年に入り、水着に関するルールをたびたび改定したことについて「(英国の)スピード社とFINAの一体感があり過ぎ、(同社の意向で)ルールが変わる」と批判。「フェア(公正)に技術革新することが大事だ」と強調した。

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July 13, 2009

米オリンピック委員会 NBCテレビにケンカを売る?

米ケーブルテレビ(CATV)最大手のコムキャストと米オリンピック委員会(USOC)は8日、CATVの新チャンネル「USオリンピック・ネットワーク(USON)」を創設する計画を明らかにした。

これはすごいニュースかもしれない。

日本と異なり、アメリカの五輪放映権は、ひとつのネットワークが独占する形で取得してきた。
1988年のソウル五輪以降、NBCが常に放映権を獲得し、五輪といえばNBCのイメージが出来ていた。
そして2008年から、NBCはユニバーサル・スポーツという名のチャンネルを開始し、オンデマンドもしくはインターネット上で過去の五輪の名場面を見ることができるというサービスを始めていた。

NBCは2010年冬季と、2012年夏季五輪の放映権として22億ドルもの巨額を支払っている。
また、余り知られていないだろうが、NBCの親会社はGE(ゼネラルエレクトリック)で、GEはIOCのパートナー企業TOPのひとつでもある。

これだけIOCに対して貢献している企業グループが米国内にあるにも関わらず、USOCはそのパートナーにコムキャストを選んだということだ。

実は、IOCとUSOCは五輪収入の分配を巡ってもめた経緯がある。

夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)によると、2005-08年の4年間で、USOCへ五輪収入の分配金が約3億ドル(約294億円)が支払われている。

これは北京五輪で実施された28競技の国際連盟(IF)への分配金の総額に匹敵し、米国以外の各国国内五輪委員会(NOC)への分配金の合計とほぼ同額という高さだ。
また、五輪関連費用は分配比率に応じて各IF、NOCが負担しているはずが、ASOIFの試算でUSOCは約1400万ドル(約13億7200万円)を免除されていた。

これに対し、昨年12月、IOCは、USOCと、2021年以降の五輪収入の分配比率について13年から見直し交渉に入ることで合意、また、五輪関連費用をUSOCが負担することでも合意している。

この経緯からすると、USOCがIOCに反目し、IOCに近くない企業と新たなネットワークを作ったように見える。

実は、2014年冬季と2016年夏季五輪の米国内向け放映権の交渉は、シカゴが2016年の有力開催候補地であることから、10月2日の開催地決定以降に順延され、ジャパンコンソーシアムのようなUSOCを中心に幾つかのネットワークで放映権を獲得するという案も出ていた。

が、USOCに対抗しようというのだろう。
NBCは、14年ソチ冬季五輪、16年夏季五輪の放送権の交渉を単独で行う計画であると、12日になってAP通信が伝えている。


IOC委員にとって、このUSOCの一連の動きは好まざるものではない。
五輪招致をめざすシカゴにとって、大きなマイナス要因であることは間違いない。

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May 27, 2009

サムスン 世界陸上スポンサー71億円の内幕

このほど、韓国のサムスン電子が、国際陸連(IAAF)のスポンサーとして契約をしたことが公表された。
その金額は2009年~2011年までの3年間で7500万ドル(約71億円)にもなる。

IAAFの開催する最も世界的に関心の高い競技会は、もちろん世界陸上だ。
現在TBSがメイン放送局であるばかりか、そのスポンサーには日本企業が顔を揃える。

TDK (日本)
TOYOTA (日本)
アディダス (ドイツ)
EPSON (日本)
SEIKO (日本)
VTB  (ロシア)
ユーロビジョン・ネットワーク (ヨーロッパ)
TBS (日本)

この中にサムスンが今回入った訳だ。
なぜだろうか?

2011年の世界陸上が韓国・大邱で開催されるからだ。
2002年のFIFA W杯で使用したスタジアムの後利用問題は、日韓の共通問題でもある。
韓国は2003年にこの大邱でユニバーシーアドを開催し、2014年には仁川でのアジア大会が決まっている。
大邱の世界陸上は、ユニバに次ぐ大型イベント開催ということになる。

ところが、韓国は陸上競技が盛んでない。
市民の関心も低く、ソウル五輪でも陸上競技はガラガラだった。
そのため、大邱の世界陸上招致は難しいと考えられていた。
が、こうした開催地決定の投票で韓国はやたら強いのだ。

2007年にケニアで行われたIAAFの執行委員会で、2011年世界陸上開催地は決められた。
立候補していたのはロシアの首都モスクワと オーストラリアのブリスベンと大邱。

大邱側は相当規模の資金提供をIAAFに提示した。
・アフリカなど財政が厳しい地域の陸上選手を育成する基金を出す
・全選手団に宿泊施設の無料で提供する
・取材陣への食事の提供及び1日100ドルの日当支給する

そしてこのとき水面下で動いていたのが、韓国の世界的大企業のIAAFへの資金協力だ。
サムスンの75億円のスポンサー費用は、大邱の招致の見返り条件であったと筆者は見る。


大会招致の見返りに、企業が競技団体のスポンサーになることは珍しいことではない。
日本も2007年の世界陸上大阪大会に合わせて、ミズノが2004年~2008年に限ってIAAFのスポンサーだった。
現在、このカテゴリーはアディダスが契約している。

大邱は人口250万、規模は大阪市と同じくらいだ。
大邱の世界陸上による経済効果は、5000億ウォン以上、約6800人以上の雇用効果を見込んでいる。
とはいうものの大会が盛り上がるかは、スーパースターの登場と、開催国の選手の活躍に懸かっているのはいうまでもない。

*IAAFのスポンサーは、世界陸上だけでなく、IAAF主催の全てのカテゴリーの競技会のスポンサーになる。

●参考記事
胸と背中に輝く企業ロゴ 世界陸上
やっぱり電通が牛耳る世界陸上

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March 24, 2009

マラソンの賞金 瀬古利彦氏の場合

世界的には、マラソンの賞金は1980年代には一般化していた。
東京マラソンに、賞金がついて、やっと世界の趨勢に追いつく兆しが見えてきた。
あとは、世界から大きく遅れてしまった実力の方も何とかして欲しい。

1980年代を代表する日本のマラソンランナーだった瀬古利彦さん。
世古氏の時代は、競技会で得た賞金は、日本陸上連盟が競技者基金にプールし、引退後に手数料等を差し引いて支払うシステムだった。

瀬古氏は

1987年ボストンマラソン優勝
賞金優勝:4万ドル(約568万円)
副賞ベンツ:(440万円相当)
出場料:4万ドル
合計 1500万円

1986年ロンドンマラソン優勝
賞金:5万ドル(800万円)

1986年アメリカズマラソン優勝
賞金:4万ドル(640万円)
(レートはいずれも当時)

など86年から87年にかけて約3800万円の賞金を稼いだ。
ここから、強化費として800万円を引き出し、残る3000万円は、1989年に瀬古氏が引退するまで日本陸連が管理していた。

ところが、当時、この賞金は瀬古氏の一時所得扱いになって、その6割を税金に持っていかれたような気がする。

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January 23, 2009

東京のライバル シカゴは不況でなかったのか?

かつて東京五輪招致に否定的だったスポーツライターのT木氏。
アメリカ発の金融危機で、アメリカ経済が落ち込んだのを受け、東京にチャンス到来とコメントした。

その理由のひとつとして、ニューヨーク・ヤンキースに次ぐMLBの人気球団であるシカゴ・カブスが、07年から譲渡先を探しているもの、買い手が付かない件を挙げていた。

ところが、ついにカブス買収が決まった。

シカゴの富豪リケッツ家が新オーナーとなり、その買収金額は9億ドル(約800億円)というすごい額だ。
円高が進む以前の円相場であれば1000億円にもなろうとする額である。

シカゴは金融危機で、大不況でなかったのか?

ここ10数年のMLBの球団譲渡の例を挙げた。
これらと比較しても破格の金額である。

●2006年1月 シンシナティ・レッズ 
2億7000万ドル(約310億5000万円 但し所有権の70%)

●2005年1月 ミルウォーキー・ブルワーズ
2億2300万ドル(約227億円)

●2004年1月 ロサンゼルス・ドジャース
4億3000万ドル(約455億円)

●2003.年5月 アナハイム・エンゼルス
1億8000万ドル(約210億円)

●1999年1月 フロリダ・マーリンズ
1億5000万ドル(約170億円)

●1997年8月 ロサンゼルス・ドジャース
3億5000万ドル(約480億円)


ちなみに筆者の知る限りで、プロスポーツチームの買収の最高額は、マルコム・グレイザー氏がマンチェスター・ユナイテッドを買収したときの金額で7億9000万ポンド(約1627億円)。(2005年5月)
マルコム・グレイザーはNFLバッカニアーズのオーナーでもある。

また、ソフトバンクが福岡ダイエーホークスを買収した際(2004年12月)は、こんな金額だった。
●ホークス球団株(発行済み株式の98%) 50億円
●米投資会社コロニー・キャピタルが所有していた球団の物品販売などの興行権 150億円
●福岡ドームの賃借 年間48億円
(同じくコロニーが所有し、30年間という長期契約だったが、20年後に解約できる条件が付いた)

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November 28, 2008

オリンピックビジネスも崩壊の予兆

IOCにはTOP(The Olympic Partners)と呼ばれるスポンサー制度ある。
1988年のカルガリー、ソウル五輪から導入しされ、全世界で五輪ロゴを利用した広告や製品販売の権利が認められている。

サムスン:無線通信機器
パナソニック:AV/放送機器・記録メディア

のようにカテゴリーが分かれており、一つのカテゴリーに1社しか参加できないシステムだ。
2006・08年 トリノ、北京五輪対象のTOP企業は12社で、合わせて866,000,000US$の巨額の契約金を支払ったという。
1社あたりの平均契約金は68億7000万円となる。
アメリカの医療器具メーカーのジョンソン&ジョンソンが、このTOP企業を降りることを表明した。
超優良企業であるジョンソン&ジョンソンは、中国市場を強化するため、06・08年のTOPから加わった。

北京五輪も終了し、当初の目的を果たすことができた、というのがジョンソン側のコメントだが、あまりに契約金が高騰し、効果が額に合わなくなったところに金融危機が起きたため、というのが本当のところらしい。

また、北京五輪に限りTOPに参加していた中国のPCメーカーLENOVOも契約を更新せず、後継のPCのカテゴリーには台湾のACERが決まった。

他にもカナダのマニュライフ(生命保険)、KODAK(フィルム・写真画像)も今後は契約を結ばない、といわれている。
2002年のトリノ、2004年のアテネ両五輪組織委員会とIOCのこの4年間の収入は4,189,000,000US$。
内訳を見ると53%をテレビ放送権が、16%をTOPスポンサーが占めているので、TOP1社の負担は1%強。とはいえ4社が抜ける影響は大きい。

その一方、日本のパナソニック(旧松下電器産業)、韓国のサムスンはいずれも2016年までの契約を既にしている。
というのも東京が2016年夏季、平昌が2018年の冬季五輪招致を目指しているからだ。

Shikumi

TOP企業一覧 

企業/年

88 

92 

9496

9800 

0204 

0608 

1012 

1416 

コカコーラ

米国

VISA

米国

KODAK

米国

×

Panasonic

日本

マニュライフ

カナダ

×

マクドナルド

米国

サムスン

韓国

オメガ

スイス

GE

米国

Johnson&Johnson

米国

×

アトスオリジン

FRA

LEVONO

中国

×

ACER

台湾

ボシュロム

米国

ゼロックス

米国

タイム誌

米国

スリーエム

米国

ブラザー

日本

リコー

日本

UPS

米国

フィリップス

NED

MARS

米国

IBM

米国

TOP/Year

開催地

TOP

NOCS

総契約額

Ⅰ)8588

カルガリー・ソウル

9

159

9600万ドル

Ⅱ)8992

アルベールビル・バルセロナ

12

169

17200万ドル

Ⅲ)9396

リレハンメル・アトランタ

10

197

27900万ドル

Ⅳ)9700

長野・シドニー

11

199

57900万ドル

Ⅴ)0104

ソルトレーク・アテネ

11

202

66300万ドル

Ⅵ)0508

トリノ・北京

12

205

86600万ドル

Ⅶ)0912

バンクーバー・ロンドン

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October 06, 2008

AIGジャパンオープンは今年限り?

テニスのAIGジャパンオープンは、チェコのトマシュ・ベルディヒが、アルゼンチンのフアン・マルティン・デル・ポトロを6-1、6-4のストレートで下し、今季シングルス初勝利を挙げた。

世界有数の保険会社であるAIGグループはサブプライムローン問題などに絡む巨額損失を受け、米政府の管理下で経営再建中にある中、AIGの名前を冠した大会が普通に行われていることに少々違和感を感じる。
AIGグループが日本国内に持っていたAIGエジソン生命保険、AIGスター生命保険、アリコジャパンは売却される見通しだ。

AIGといえば現在は、英プレミアリーグのマンチェスターユナイテッドのゼッケンスポンサーも務めているが、4年120億円(2006年~09年)といわれるこの契約を見直す動きはないらしい。

ジャパンオープンのスポンサーにAIGがなったのは2001年。
ちょうど旨いことに今年をもって契約は切れるが、来年以降のスポンサーはまだ決まっていない。

今年のジャパンオープンは、3回戦で姿を消した錦織圭の人気もあり、総入場者数は史上2番目の6万6391人を記録した。
過去最高は当時世界ランキング1位のロジャー・フェデラー(スイス)が初来日して優勝した2006年の7万2386人。
錦織人気の今年の数字は、マリア・シャラポワ(ロシア)が出場した2004年の5万5871人をも上回っている。
今後の錦織の活躍によっては、フェデラー効果の2006年を超えることもあるかもしれない。

ジャパンオープンといえば、80年代後半にはサントリーがメインスポンサーに付き、マッケンロー、エドベリ、サンプラス等が優勝した年もある。
1991年にバブルが崩壊し、視聴率1%のテニスに見切りを付けたサントリーは1992年に撤退、浮いた予算をJリーグに回すことになった。

当初、Jリーグは2期制を採用し、前期をサントリーシリーズ、後期をニコスシリーズと呼んでいたことを覚えているだろうか。
1993年のJリーグ開幕時から支援してきた、サントリーとニコス(三菱UFJニコス)ともに2007年を持って、公式スポンサーから撤退している。

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April 11, 2008

松下電器 北京五輪に過去最大の機器納入

松下電器産業は10日、五輪関連施設への機器納入の台数、金額が8月に開かれる北京大会が過去最大となると発表した。競技会場全37カ所に納入する予定で、前回の夏季五輪アテネ大会での実績に比べて約70%増の規模となる。大型映像表示装置「LEDアストロビジョン」や音響システム「RAMSA(ラムサ)」シリーズなどの音響・映像(AV)機器や放送機器を納める。(日刊工業)

1584_astrovision20image20large20res松下が最初に五輪に関わったのは1984年のロサンゼルス五輪。
公式サプライヤーとしてアストロビジョンとラムザを納入した。
その後IOCはTOPと呼ばれるスポンサー制度を開始し、連続契約し、徐々にそのカテゴリーを広げてきた。
88年 ビデオ機器
92年 公式放送機器
94年 AV機器
2000 HD放送機材を加える
2002年ソルトレーク・アテネ五輪 SDカードやディスクなど、記録メディアにまで拡大。
2006年トリノ・2008年北京五輪 カーナビゲーションを始めとする車載機器、セキュリティーシステムにまで事業領域を広げた。

Pana_2総合電器メーカーである松下にとって、五輪は商品以上に技術力を世界に示す機会だ。
業務用機器の宣伝として、映像配信のインフラからカメラ・ビデオ機器を提供する一方で、民生用機器向けのマーケティング手段として、「Panasonic」のロゴが入ったアストロビジョンを競技会場に設置している。
これは公式計時のOMEGAとともに五輪会場内にある数少ない企業ロゴとして、その価値は非常に高い。

現在のTOPは、2005年7月には結ばれたもの。11社が決まり、契約総額は史上最高の8億6600万ドル(約950億円)。2002年ソルトレーク冬季五輪と2004年アテネ夏季五輪時と比べて30%増となっている。

PHOTO:トリノ五輪会場のアストロビジョン Panasonicのロゴが見える。

●参考記事
松下電器のオリンピック戦略
アテネ五輪前に松下電器のCMに出ていた伊藤華英 トリノ五輪前に出ている安藤美姫

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February 06, 2008

マンチェスター・シティ(英プレミア)を買ったタイ元首相

サッカーのタイ代表チームには3人の選手がイングランド マンチェスター・シティの所属だ。
この1月に代表チームはマンチェスター・シティとともに合宿をしている。
イングランドの古豪とタイ代表、この結びつきには一体何があるのか?

2006年9月の軍事クーデターで政権の座を追われたタイのタクシン元首相は、この後、ロンドンに住み復帰に向けた布石を着々と打っている。
タクシン氏がイングランド・プレミアリーグの古豪マンチェスター・シティーを買収したのもその一環だ。
買収額は8160万ポンド(約200億円)。自ら会長に就任し、元イングランド代表監督のエリクソン氏が監督を務めている。
タイ国民の最も好むテレビ番組は、英サッカー・プレミアリーグの中継であり、マンチェスター・シティーの買収、タイ人選手の獲得と、メディアを巧みに利用しようとしている。

もっとも失脚以前の2004年にも名門リバプールへの出資計画を明らかにしたことがある。リバプールの株式30%以上の取得を目指したものだが、40億バーツ(約113億円)の資金に国家予算が投入されるという噂が流れ、ご破算になった。

2003年頃からプレミアリーグに所属する各クラブが外国人投資家に買収されるようになった。
世界のフットボールリーグの収入を比較すると

1.イングランド・プレミア
2.イタリア・セリエA
3.ドイツ・ブンデスリーガ
4.スペイン・リーガエスパニョーラ
5.フランス・リーグ1

となる。プレミアリーグの注目がやはり世界で一番だ。

無名のロシア人がチェルシーを買収したのは2003年7月。
2億1800万ドルもの大金を拠出して名門クラブを手にしたのは当時36歳だったロマン・アブラモビッチ。
ロシアの石油王である。

アブラモビッチ以降外国人による買収が続く。

マンチェスター・ユナイテッド.→アメリカ人 2005年5月
NFLバッカニアーズのオーナー マルコム・グレイザーが7億9000万ポンド(約1627億円)で買収。

ポーツマス→フランス人 2006年7月
1億2500万ドルでロシア系フランス人のアレクサンドル・ガイダマクが買収。

アストンビラ→アメリカ人 2006年8月
NFLクリーブランド・ブラウンズ オーナーランディ・ラーナーが1億4200万ドルで買収。

リバプール→アメリカ人 2006年11月
NHLカナディアンズのオーナー ジョージ・ジレットとMLBレンジャーズとNHLスターズのオーナー トム・ヒックスが共同で4億7000万ポンド(約1109億円)で買収。

ウエストハム→アイスランド人 2006年11月
アイスランドサッカー協会会長を務めるエゲルト・マグナソン氏を中心とする投資グループが、8500万ポンド(約190億円)で買収。

2007~08年シーズンの開幕時点でプレミアリーグ所属20クラブ中8クラブが外国人がオーナー職を勤めているという。

やや古い資料だが、英調査機関デロイト・トーシュによると、マンチェスター・ユナイテッドの年間収入は2003年7月期に約2億5140万ユーロ(約340億円)。
この金額は米スポーツ首位のニューヨーク・ヤンキース(2億4380万ユーロ)を上回っている。
サッカーの試合数を考えると、効率の良い稼ぎであるといえる。

スタジアム改修などの資金調達を行うとともに、サポーターとの距離を近づける狙いで、株式を上場するチームも多いことも特徴だ。プレミアリーグでは現在、8クラブがロンドン証券取引所に上場しており、そのため買収もしやすいとの話もある。

村上ファンドが阪神電鉄株を買い進めたときに、阪神球団を上場させたいと話したところ、虎ファンからは反対の声が多かった。
今のところプロ野球もJリーグも具体的な上場の話はないし、もちろん外資による買収話もない。

サッカー日本代表のW杯初出場だった1998年に ソニーがニューキャッスル・ユナイテッドを買収、セルティック(スコットランド)に野村証券の英現地法人、野村インターナショナルが関心を示しているという記事が英国紙に出たことがあるが、どちらも実現しなかった。

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January 16, 2008

1億9000万円で日本選手団公式ウエアを入札したミズノ

日本オリンピック委員会(JOC)は15日、北京五輪で日本選手団が着用する公式スポーツウエアを発表した。表彰式や記者会見用のウオームアップスーツ、ウインドブレーカー、キャップなどで、色は赤と白が基調。夏場の北京の暑さを考慮し、通気性や吸湿性に優れた素材が使用されている。

Beijing北京五輪での日本選手団のウエアは日本を代表するスポーツメーカーでJOC協賛企業の、ミズノ、アシックス、デサントが提供したものだ。
やはり五輪中最も目立つのは表彰式で着るウエア。
北京五輪はミズノの提供になる。

JOCは2005年に、従来、協賛3社がくじ引きで決めていた五輪の表彰台で選手が着用するウエアの提供権(サプライ権)を別途有料化し、大会ごとに価格を設定することを決めた。

2006年 トリノ五輪 7000万円
2006年 ドーハアジア大会 2000万円
2008年 北京五輪 1億9000万円

で入札され
その結果
トリノ五輪 デサント
ドーハアジア大会 アシックス
北京五輪 ミズノ
となった。

ミズノが、提供する表彰台一式は、ウォームアップスーツ、ポロシャツ、キャップ、ソックスとなる。
また、デサントはTシャツ、ハーフパンツを、アシックスはウィンドブレーカーを提供する。

昨日モデルを担当した選手は下記の通り。

ミズノ
末続慎吾、寺川綾
デサント
柴田亜衣、柴田隆一
アシックス
沢野大地、吉田沙保里

このうち末続慎吾と寺川綾はミズノの社員、柴田亜衣と柴田隆一はデサントの社員(所属はチームアリーナ)。
デサントは社員選手がいないのでNISHI所属の沢野大地、と綜合警備保障所属の吉田沙保里が務めたようだ。

ミズノの1億9000万円は一見高いようにも感じるが、北京五輪の注目度は高い。表彰式=メダルを獲る と新聞・テレビ等の露出は限りなく大きくなる。
ミズノの広告効果は無限大となり十二分に元手が獲れる。

3社はレプリカも販売する予定だが、過去の五輪をみても売り切れは必至だ。

写真=時事通信社

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