なんだかおかしいバレーボール世界ジュニア選手権
男子バレーに注目が集まっている。
女子に続いて開催されている男子のW杯バレーで、全日本が健闘している。
7戦して5勝2敗。
1995年大会で7勝を挙げており、そのときに次ぐ5勝目だそうだ。
ほとんどニュースになっていないが、この時期バレーボールの(公式な)国際試合が並行して行われている。
一つはプエルトリコで行われている女子の世界ジュニアU20選手権、もう一つはメキシコで開催中の男子の世界ジュニアU21選手権だ。
男子の世界ジュニアに問題がある。
昨年10月 世界ジュニアの予選を兼ねたアジアジュニア選手権がバーレーンで開催された。
アジア代表として、世界ジュニアに進めるのは上位4か国。
まず参加資格
1995年1月1日以降に生まれた者とある。
現全日本の選手でこれに該当する選手が2人いる。
石川佑希と高橋健太郎だ。
このときの全日本ジュニアに石川、高橋はレギュラーとして参加している。
石川がいるのだから、アジアを勝ち抜くくらい楽なもの、そのときは本当にそう思っていた。
が、なんとクォーターファイナルラウンド(1-8位決定戦)で韓国にストレートで敗れた。
5-8位決定戦に回り、カタール、台湾に勝利し、何とか5位で大会を終えた。
世界ジュニア出場はならなかったのだ。
最終順位
1位: イラン
2位: 中国
3位: 韓国
4位: バーレーン 以上世界ジュニア出場権獲得
5位: 日本
ところが、今年の7月になってJVAのサイトにこんなインフォメーションが載せられた。
全日本ジュニア男子チームは、昨年2014年にバーレーンのマナーマで行われた第17回アジアジュニア男子選手権大会(U-20)で5位となり、アジア代表としての出場権を獲得できませんでしたが、メキシコと大陸代表を除いてFIVBジュニア男子世界ランキングで上位6チームに入ったため、本大会の出場権を獲得しました。
なんと、アジアジュニアから出場権を得たのはイランと中国のみ。
日本は世界ランキングで、韓国とバーレーンを上回り出場権を得たという。
http://www.fivb.org/en/volleyball/VB_Ranking_U21_2014-12.asp
おいおい、話が違うじゃないか。
アジアジュニアの上位4位という当初のルールはいったいどこへ行ってしまったのか。
しかもこの世界ランキングは、各大陸選手権(日本の場合は2014年のアジアジュニア)の結果よりも、2013年に行われた世界ジュニアの順位にウェイトが置かれている。
ということは、前回の世界ジュニアに出ていない国は、ランクが低くなる。
2013年世界ジュニアで日本は10位、韓国、バーレーンは出場できていない。
そのため、日本が出場権を得たようだ。
スポーツにルールはつきものだが、このケースは途中で勝手にルールが変えられている。
いつものように日本が元凶になって、世界のバレー界が歪められている。