朝原宣治現役続行 北京めざす
陸上男子短距離の第一人者・朝原宣治(35)が、来季も現役を続行すると表明した。
朝原は「体が動く状態なのに、やめてしまうと後で後悔すると考えた」と述べた。地元開催となった今夏の世界選手権を「競技生活の集大成と位置づけている」と話したこともあり、去就が注目されていたが、北京五輪でまた勇姿が観られそうだ。
世界陸上直後は100mで決勝を目指すことはない、とリレーでの北京出場を示唆していたが、このあたりについては語られなかった。
●朝原宣治100m年別ベスト記録
2007年 10.14
2006年 10.37
2005年 10.29
2004年 10.09
2003年 10.23
2002年 10.05
2001年 10.02 日本歴代2位
2000年 10.28
1999年 10.27
1998年 10.51 この年故障する
1997年 10.08 *日本記録(当時)
朝原はかつては短距離とともに走り幅跳びの選手でもあり、日本歴代4位の8m13の記録も持つ。
●男子100m 日本記録の変遷 所属は当時
(10.34 飯島秀雄 (茨城県庁) 1968年) ←なかなか公認されなかった幻の日本記録
10.48 神野正英(新日鉄八幡)1975年
10.40 清水禎宏(松江四中教)1982年
10.34 不破弘樹(東農大二高)1984年
10.33 不破弘樹(法大) 1987年
10.28 青戸慎司(中京大) 1988年
10.27 宮田英明(東農大二高)1990年
10.20 井上 悟(日大) 1991年
10.19 朝原宣治(同大) 1993年
10.14 朝原宣治(大阪ガス) 1996年
10.08 朝原宣治(大阪ガス) 1997年
10.00 伊東浩司(富士通) 1998年
追記:通信社の配信した朝原の一問一答をみると次のようにある。
―個人種目で代表をめざすのか
『個人でも戦える状態で北京を目指す』